たばこ塩産業 塩事業版 2011.9.25
塩・話・解・題 78
東海大学海洋学部 元非常勤講師
橋本壽夫
塩の専門情報 HPからもどうぞ
ホームページを開設して6年以上経過した。掲載している記事は300件以上になり、月間2,3百件のアクセスがあるが、どのような記事に感心が持たれているかについては分らなかった。最近アクセス状況を解析できるようになったのを機にそれをお知らせし、塩の情報普及に役立てて頂ければ幸いである。
ホームページにはタグ番号を付けていろいろな内容を掲載している。たばこ塩産業新聞の記事にはsalt6、雑誌記事にはsalt7、アメリカ塩協会の翻訳記事にはsalt13という具合。その他として各種製塩法にはsalt2、塩の品質にはsalt3、塩の用途にはsalt4、塩と健康にはsalt5、塩の性質にはsalt11と番号を付けている。
ホームページ・ビルダーのバージョン・アップにより7月から各サイトのページに対するアクセス件数を把握できるようにした。7月のアクセス件数は339件であったが、各ページへの訪問者数は1917件であったので、ホームページへアクセスした後、いろいろなページを開いて見たものと思われる。しかし、トップ・ページへは5件しかアクセスがなかったので、お気に入りへ登録し定期的に見ている人は少ないようだ。
一番多かったアクセス・サイトは新聞記事で191件の記事に1623件の訪問があった。その中で訪問者が多い順に記載できる範囲で表1に示した。次に雑誌に発表した記事に対するアクセスが多
く33件の記事に142件の訪問があり、これも記載できる範囲で表2に示した。同様にアメリカ塩協会の翻訳記事15件に95件の訪問があり多い記事を表3に示した。他のサイトは44件の訪問があったが省略した。このことは製塩法、塩の品質、用途といったある程度まとめたサイトには関心が少ないことを意味している。
訪問者数で見ると、喉が渇いても海水を飲んではいけない理由についての関心が非常に高いことは意外であった。新聞記事では紙幅が制限されるが、雑誌記事では多くの内容と参考文献も書けるので、関心があればより詳しく調べられる。
全体的に見て塩の性質、用途、生理的役割に高い関心が持たれていた。アメリカ塩協会の翻訳記事にも高い関心を持たれているものもあったが、最近になってこの記事がなくなったことは残念だ。
関心を持たれる記事にも季節的な変化があると思われるので、年間を通して整理し、その結果でホームページの内容を検討したい。各表の中で関心がある記事があればインターネットで見て頂きたい。その結果は10月のアクセス件数にすぐさま表れるであろう。
表1 関心を持たれた新聞記事 | ||
訪問者 | 年 月 | 表 題 |
135 | 00-02 | 渇きに苦しむときなぜ海水を飲んではいけないのか |
80 | 98-05 | 塩の対比効果と抑制効果 |
66 | 97-12 | 塩が融氷雪剤に利用される理由は?! |
58 | 88-09 | 汗と塩分補給 |
53 | 98-11 | 見直されつつある「味噌汁」の効能 |
44 | 88-10 | 腎臓のナトリウム排泄 |
44 | 09-06 | 食塩摂取目標量30年ぶりに低減 |
39 | 04-05 | 塩の浸透圧が果たす役割 |
36 | 03-04 | 特定用途食品について −塩化カリウム添加食塩の問題点− |
27 | 98-02 | 塩の固結について |
27 | 97-10 | 塩と食中毒菌 |
25 | 89-06 | 身体の中の塩の働き(1) |
26 | 93-05 | 食塩の薬利効果 |
23 | 09-08 | 塩水の不思議 (2) |
23 | 00-07 | 「麺の腰を強くする」塩の役割 |
20 | 09-07 | 塩水の不思議(1)特徴を実験で確認 |
19 | 89-08 | 身体の中の塩の働き(3) |
19 | 01-02 | リンゲル液に塩が使われている理由 |
18 | 02-11 | 旨味を引き出す塩の役割 |
18 | 98-09 | 味付け以外の塩の役割は?! |
17 | 07-03 | 耐塩・好塩微生物の性質と応用 −食生活を豊にする微生物たち− |
17 | 99-05 | 塩分50%をカットした塩? |
17 | 98-07 | 自然塩とミネラルについて |
17 | 93-07 | 介入試験(2)正常血圧者の減塩効果 |
17 | 04-10 | 様々な形に変化する塩の結晶 |
16 | 97-01 | 食塩嗜好の変化・その3 老人の塩味覚感度と食塩嗜好 |
16 | 96-11 | 食塩嗜好の変化・その1 乳幼児から成人にかけて |
15 | 88-04 | ナトリウムが悪けりゃカリウムがあるさ? |
15 | 06-06 | 近頃気になるカリウム入りの塩 |
15 | 01-11 | 日本人の栄養所要量と国民栄養調査から見た食塩摂取量 |
表2 関心を持たれた雑誌記事 | |||
訪問者 | 雑 誌 名 | 年月 | 表 題 |
14 | 香料 | 1996年3月 | 塩味料:食塩の機能と役割および保健上の問題 |
14 | 保健の科学 | 1993年8月 | 食塩と高血圧:食塩摂取量と死亡率、罹患率との関係 |
10 | 保健の科学 | 1993年11月 | 食塩と高血圧:海外の食塩摂取量と保健政策 |
8 | 日本海水学会誌 | 2000年2月 | 減塩に降圧効果はあるのか?また減塩は可能であり、危険性はないか? |
8 | 保健の科学 | 1994年2月 | 食塩の種類と品質 |
8 | 日本食品科学工学会誌 | 2002年7月 | 総説:製塩法と食塩の品質 |
7 | 日本醸造協会誌 | 1996年1月 | 食塩と高血圧の関係はどこまで解明されたか |
6 | 保健の科学 | 1993年10月 | 食塩と高血圧:ナトリウムと他の陽イオンとの相互作用 |
6 | 保健の科学 | 1993年7月 | 食塩と高血圧:減塩の効果と危険性 |
6 | 日本醸造協会誌 | 2004年1月 | 食塩について |
5 | 食品と容器 | 2003年12月 | 解説:調味料・塩 |
5 | 日本海水学会誌 | 2005年6月 | ミネラル・サプリメントとしてのにがり |
4 | そるえんす | 1989年-No.2 | 世界の塩産業 |
4 | 栄養学雑誌 | 1999年5月 | 食塩摂取量と高血圧の因果関係をめぐって |
4 | キューピー・ニュース | 1998年7月 | 塩について―なぜいま自然塩なのか |
4 | 保健の科学 | 1993年1月 | 食塩と高血圧:歴史的経過 |
3 | 保健の科学 | 1993年4月 | 食塩と高血圧:食塩感受性 |
3 | 保健の科学 | 1994年1月 | 食塩と高血圧:病気予防のために微量成分の運び役を果たす食塩 |
3 | 保健の科学 | 1993年6月 | 食塩と高血圧:介入試験 |
3 | 保健の科学 | 1993年2月 | 食塩と高血圧:疫学調査 |
表3 関心が持たれたアメリカ塩協会の「塩と健康」翻訳記事 | ||
訪問者 | 年 | 表 題 |
32 | 2009年‐冬 | 鬱血性心不全 |
15 | 2010年‐No.3 | 塩とフィットネス |
12 | 2008年‐春 | 低食塩食とインスリン抵抗性 |
7 | 2008年‐冬 | 塩欲求 |
5 | 2007年‐冬 | 塩は肥満に関係しているか? |
4 | 2010年‐No.2 | 塩は苦味を快く感じさせる |
4 | 2007年‐春 | 食事パターン:栄養研究は現実の世界に合わせている |
3 | 2008年‐夏 | アルドステロン:心臓血管疾患の危険性を理解する手掛かり |