日本醸造協会誌 第91巻 第1号 1519頁 (1996)

食塩と高血圧の関係はどこまで解明されたか

How Clear Has Been Made the Relationship between Salt and Hypertension?

塩が高血圧の原因となるという学説は40年程前に行ったダールの疫学調査が余りにも単純明解に図示されて以来すっかり信じこまれてしまっていたが,この説はもはや神話化してしまっていることを最新の多数の論文を引用して検証していただいた.

橋 本 壽 夫

Toshio HASHIMOTO (The Salt Science Research Foundation)

 

1.は じ め に

 人はその生命を維持するために塩を不可欠としていることはいうまでもない.しかし,過ぎたるは及ばざるがごとしと言われるが,塩もその例外ではなく,近年その塩は悪者にされてきた.これはひとえに塩が高血圧の原因であり,塩を食べ過ぎると血圧が上がると考えられているからである.しかし,それは本当のことであろうか.それは間違ったデータに基づいて作られた仮説であり,その仮説はまだ証明されていないにもかかわらず,今や仮説が証明された結論のように一人歩きしている.正しいデータを積み上げて間違いを是正しようとしても,一度脳裏に焼き付いた「塩は悪者」という印象はなかなか消えない.ダール1)が食塩と高血圧との関係について仮説を立ててから40年以上が経過した現在,その関係はどこまで解明され,どのように考えておけばよいかをまとめてみた.

2.歴 史 的 経 過

 人体と塩との関係については既に紀元前1,000年頃の文献で,中国の黄皇帝が「食物の中に塩が多すぎると脈拍が強くなり,顔色が変わり,涙が出る」と述べられているそうである2).今でこそ文明社会では塩は何時でもどこでも容易に手に入り,好きなだけ食べられるが,19世紀になるまでは貴重な物であった.塩を巡って争いが起こり,フランス革命の原因の一つにもなった.
 ポーター3)やララら4)1980年代の始めにナトリウムが高血圧と結び付けられて来た歴史を簡潔に述べている.1904年にアンバートとボイジャードが塩化物低減と血圧降下との関係を最初に発表し,1922年にはアレンとシェリルが食塩摂取量の低減と血圧降下との関係を述べたが,高血圧に対して食塩に関心が持たれることはなかった.1944年にケンプナーはライスダイエットという食塩をまったく加えない食事療法で重症高血圧患者の治療に成功したが,それが減塩のためであるとは思わなかった.しかし,ダールはそれを食塩によるものと考え,ラットに食塩を与えて食塩と高血圧との関係を調べ始めた.そのような時,食塩を摂取しないブラジルのヤノマモ・インディアンには高血圧者がいないことを聞き,世界で食塩摂取量の異なる5か所を食塩摂取量と高血圧者との関係で図示すると,きれいな直線関係が得られ,ここで食塩は高血圧の原因になるのではないかという仮説が立てられた5).その後,この仮説を証明するべく多くの研究がなされ非常に重要な成果が次々と発表されたが(1),仮説は依然として証明されず,関係の複雑さが認識されてきた6)

    第1表 食塩と高血圧に関する研究の主な成果

    論文発表           成        果

    1954     ダールの疫学調査で因果関係推定

    1962年   ダール,食塩感受性ラットと食塩抵抗性ラットを発表.高血圧の遺伝性推定

    1963年   岡本,青木,自然発症高血圧ラットを発表.遺伝性の確定

    1973年   岡本ら,脳卒中易発生自然発症高血圧ラットを発表.高血圧研究

のモデル動物開発

    1978年   川崎,人間で食塩感受性と非感受性を発表

    1988年   大規模疫学調査のインターソルト・スタディで食塩との関係弱くなる

3.疫 学 調 査

 疫病つまり流行病の治療,予防対策には原因を究明する必要があり,いろいろな要因を取り上げ,流行病発症率との関係を統計的に調べて,強い相関があれば,その要因が原因ではないとの仮説を立て,その要因の介入試験で仮説が証明されれば,その要因が流行病の原因として確定される.したがって,疫学調査は流行病の原因を探る調査である.
 高血圧の原因に食塩が取り上げられたのも疫学調査の結果によるもので,ダールの疫学調査に端を発している.この結果7)1に示すように非常に簡潔で力強く,誰が見ても食塩摂取量が高血圧と関係があると印象づけられる.しかし,ここで取り上げられたデータ数はあまりにも少ない上に条件が不明確であったり,統一されておらず非常に問題のある結果で,現在では学術的に受け入れられる結果ではない.

     

 その後,いくつかの疫学調査が行われ,あるいはそれまでに行われた疫学調査をレビューしてまとめた論文が発表されたが,結果に再現性はなかった8).一貫した結果が得られない大きな原因は設定条件の不一致であり,厳しい条件設定と統一した方法で国際的に大規模な横断調査が行われた.それはインターソルト・スタディと言われ,32か国,52センターを対象に,1センター当たり20歳から59歳までの男女100人ずつを被験者とし,合計で10,079人のデータが発表された9,10).その結果は2に示すように非常に大きく変動しており,左下の食塩をほとんど摂取しない未開の4センターの民族を除いた文明社会では食塩摂取量と高血圧罷患率との相関はないが,全体を要約すれば食塩と高血圧との関係は弱く,肥満,アルコール摂取量との関係が見い出された11).この結果の発表を機に,これまで全員に減塩を勧めてきた保健政策に対する批判が出始めた.しかし,この調査を行った研究者たちは,食塩が高血圧の原因であるはずであると固く信じているためになお減塩の必要性を主張したり,期待した結果が出なかったことに対する弁明とも取られる考察をしている12).この結果の見方には二通りあり,食塩を黒と見るか自と見るかで議論が続いている13)

     

 わが国の厚生省が発表しているいくつかの統計調査データを利用して,橋本14)は食塩摂取量と疾患死亡率あるいは疾病率との関係を発表した.それによると脳血管疾患による死亡率のみ食塩摂取量との有意な相関が見られたが,生きている人との関連で見た同疾患の疾病率とは相関は認められなかった.
 現在までのところ疫学調査で食塩が高血圧の原因であるという仮説を強く支持する結果とはなっていない.

4.介 入 試 験 調 査

 高血圧の原因であろうと考えられる物質を人に与えて(介入して),そのために本当に血圧が上昇したり高血圧になれば,その物質は高血圧の原因物質であることが証明されたことになる.したがって,食塩負荷の加減により血圧がどのように変動するかを調査する介入試験が必要となる.
 人体実験による介入試験を行う前に多くの動物実験が行われた.その中で,高血圧の研究に有用なモデル動物が開発された.それは遺伝的に確立された系統の動物で,例えば,自然発症高血圧ラットや脳卒中易発症性自然発症高血圧ラットである.食塩を多く摂取しなくても前者は必ず高血圧になるラットであり,後者はその上で必ず脳卒中を起こして死亡するラットである.食塩を多く与えれば,発症が促進されるが,タンパク質を与えれば症状を抑制する.これから食生活の重要性が示唆される15)
 一般的に介入試験は減塩の方向で行われ,減塩により血圧が低下するかどうかを観察する.しかし,加塩の方向で行い血圧の上昇を観察する介入試験もある.個人の食塩摂取量は大体決まっているので,入院して行えば決められた摂取量を守れるが,通常の生活環境の中では減塩させるのは困難であると言われている16).介入試験の結果は一貫しておらず,食塩の影響はあるとも,ないとも明確に言えない.その一例をあげると3に示すミラーら17)の結果で,正常な血圧者で9.2 g/dの食摂取塩量から4.4 g/d12週間減塩したところ,減塩で僅かながら有意(p<0.01)に血圧が低下したという結論であった.しかし,その内容を吟味して見ると血圧が低下した人,逆に血圧が上昇した人,変わらなかった人がいた.右側の数字は筆者が±3 mmHgの血圧変動は変化なかったものとして計算した数字である.それによると30%は血圧低下の効果があり,約20%は血圧上昇で危険な方向へ進み,約50%は変わらないことになる.同様の結果はルバートら18)によっても報告されており,その比率はそれぞれ19%,15%,66%であった.このように減塩で必ずしも血圧が下がるわけではなく,逆に上がる場合もある.したがって,食塩が高血圧の原因であることを介入試験は証明していない.

     

5.食 塩 感 受 性

 食塩が高血圧の原因であると考えたダールはラットに食塩を与えることによって高血圧を発症させようとした.しかし,いくら食塩を与えても高血圧にならないラットがいることが分かり,それを食塩抵抗性ラットと称した.実験の意図どおり血圧が上昇して高血圧になるラットを食塩感受性ラットと称した19).ラットで起こることが人間でも起こることが確認され20),減塩の効果が現われるのは食塩感受性の人だけであり,食塩抵抗性の人は高血圧であっても減塩で血圧は下がらないことが分かった.したがって,食塩感受性について関心が持たれ,その研究が進んできたが問題がないわけではない.例えば,食塩感受性の定義が確立されていないし,食塩感受性を簡単に調べる方法がない.また,食塩感受性の再現性についても研究されていない.しかし,食塩感受性者の比率は少なく,いろいろな文献に発表されている数字を幅で示すと,正常血圧者の15%から53%,高血圧者の20%から74%である21)
 食塩感受性になりやすい人として,黒人,肥満者,老人があげられている.中でもアメリカに住んでいるアフリカ系の黒人は奴隷売買時代に炎熱の過酷な状況下でアフリカからアメリカに連れてこられ,厳しい労働に耐えてこられたのは食塩を体内に蓄積させる能力がすぐれた者で,彼らの子孫が生き残ったという歴史を背負っていることから,遺伝的に食塩を蓄積しやすいため食塩感受性となり高血圧になりやすいと考えられている22)
 食塩感受性は肥満とも関係があり,食塩感受性者の体重増加と高血圧発症の食塩閾値との間には4に示すような相関があるという報告がある23).しかし.食塩摂取量が少ないと食塩感受性は現われないで高血圧症もいないことから,高血圧者が現われ始める食塩摂取量の閾値があると考えられており,疫学調査から5に示すモデル図が提案されている24).現在のところ食塩にして36 gの問に閾値があると考えられている.このことから考えると,45 gぐらいまで食塩摂取量を下げた生活を生れたときから続けていると生涯高血圧にはならないと考えられるが,文明社会でこの程度まで食塩摂取量を下げることは,ほとんど食塩を使わない食生活をしなければならないことを意味し,到底,実行できるものではない.

    

 食塩感受性が簡単な調査で判明すれば,食塩摂取量に気をつけなければならない人が明らかになることから,食塩感受性の指標を見い出そうとしていろいろと研究されているが,今までのところまだ発見されていない6)

6.高 血 圧 の 遺 伝

 高血圧が遺伝性の疾患であることはダールによる食塩感受性ラットの発見19)と岡本,青木の自然発症高血圧ラットの選抜25)の中で明らかにされた.ヒトでも高血圧の血筋(家系)とか脳卒中の血筋と言われてきたように遺伝性が推測されて,現在ではほぼ遺伝病とされている.このことから高血圧に関連する多くの遺伝子を追った研究が続けられている26,27).自然発症高血圧ラットでは2,3の大きな遺伝子が血圧上昇に大きく寄与しているらしく,それらの遺伝子が存在していると思われる染色体の場所の報告28)も出始めた.高血圧に関連した遺伝子が明らかにされ,食塩感受性の遺伝子が明らかにされると,食塩摂取量に対する考え方も変わり,食塩摂取量に気をつけながら食生活をしなければならない人と,食塩摂取量を気にせずに食べ物を美味しく食べられる食生活をおくれる人に分かれてくるものと思われる.

7.減 塩 の 効 果 と 危 険 性

 一般的に減塩すれば血圧が下がり高血圧にならないと考えられているが,今や集団で減塩しても,その効果はそれほどあるとは考えられなくなってきている.その理由は前述されているように食塩感受性の人にしか減塩の効果はなく,食塩感受性老の比率は低いからである.減塩の効果があまりないことによく引用されるグロービーとホフマンの研究29)によると,13件の減塩介入試験で有意に減塩の効果が確認されたのは3件だけであった.
 減塩で有意な降圧効果を示したのは高血圧者の3060%,正常血圧者の2540%であったとの報告6)もある.インターソルト・スタディでは6 gの減塩は収縮期(最高)血圧を3.5 mmHg,拡張期(最低)血圧を1.5 mmHg下げ,2555歳の30年間で平均血圧の上昇を収縮期血圧では9.0 mmHg,拡張期血圧では4.5 mmHg低下させると推定している9).減塩の奨励にもかかわらず厚生省の調査で1976年から現在までに約1 gしか減っていないことを考えると,6 gの減塩は不可能とも言える.また通常,血圧測定は安息時に行われる.しかし,減塩で安息時の血圧は下がるが歩行時の血圧は下がらないので,減塩の効果を過大評価しているのではないかとの報告もある30)
 食塩摂取量が1 g程度でも生きている種族がいることから,生きるために必要な最低限度の食塩摂取
量は
1 g程度と考えられ その値と比べると10数倍もの摂取量は過大であり,減塩しても危険性はないとの考え方があり,一般的に減塩を勧める理由にされている節がある.
 しかし,第3図に示すように減塩で血圧が上昇する人もおり,かならずしも減塩に危険性がないとは言えない.高血圧治療を受けている人は減塩を勧められるが,そのような人では心筋梗塞の危険率が増加する31)とか,減塩は血清中の総コレステロールやLDL-コレステロール(悪玉コレステロールと言われる)を増加させる18,32)という報告もある.一般的には減塩の危険性として,食欲減退による他の重要な栄養素の摂取量減少,出血,高熱,下痢に対する抵抗力の低下,睡眠障害が挙げられ,食塩に代わる食品保存用の防腐剤,保存剤の方が危険であるとも言われている33)

8.お わ り に

 むやみに減塩しても効果はなく,かえって危険なこともあるので,医者の管理下で減塩し,減塩の効果がある体質であるかどうかを確認する必要がある23)
 ほとんどの高血圧者が原因不明で高血圧症となっており,このような高血圧を本態性高血圧と称する.この原因の一つに食塩が取り上げられ研究されてきたが,これまでのところ研究すればするほど高血圧と食塩との関係は弱くなり,ごく少数である食塩感受性の人には原因となるが,大多数を占める食塩抵抗性の人には関係ないことが解って来たので,全員に減塩を勧める保健政策に対して海外では批判が出ている34).アメリカの減塩推進者 のある人は「我々は笑い者にされずに,どのようにして食塩摂取量に関する勧告から身を引くかを考えている.」と述べた記事もある5)
 最後に,食塩摂取量と高血圧との関係および食生活の中で食塩摂取量に対してどのように考えておけば良いか,筆者は次のように考えている.
  食塩と高血圧との関係は全体的には弱い.しかし,食塩摂取量が多いと血圧が上昇する人がおり(食塩感受性の人),そのような人は高血圧者,肥満者,老人に多い.高血圧は遺伝性であるので,高血圧家系の人は食塩と関係ない場合もあるが,取り敢えず医者の管理下で減塩する.高血圧家系でない健康な人は食塩摂取量を気にする必要はない.
 食塩は食欲増進剤であり,健常な腎臓の食塩抑機能は非常に高く,人はむやみに多くの食塩を食べられず摂取量はほぼ決まっているからである.一時的に食塩摂取量が多くなれば喉が乾いて水を飲みたくなり,飲んだ水によって取り過ぎた食塩を排泄するように,我々の体には生体の恒常性を保つ機能が備わっている.食塩摂取の適正量は味覚が自然に判断しているのではなかろうか.

     <()ソルト・サイエンス研究財団> 

文  献

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