医薬用
局方塩、生理的食塩水、リンゲル液、腎臓透析液等の製造に使われている。 その塩の規格も定め
られている。
人体に必須なミネラルを塩に添加して補給することがある。塩は必ず摂取しなければならない栄養素
であり、摂取量がほぼ決まっているので、
病気予防の手段として塩を
ミネラルの運び役に使う。例えば、
ヨード欠乏症に対するヨード添加塩、虫歯予防に対するフッ素添加塩、女性の貧血防止に対する鉄添
加塩である。これらの塩の多くは海外の製品であり、日本では有効成分が
食品添加物に指定されてい
ないので流通されていない。
塩は薬物として使用された歴史がある。
塩の薬利効果を利用して皮膚病、
喘息などの病気治療に使
われている。
塩の部屋で癒し効果を期待した設備が開発されているが、このような設備に塩のエアロゾル
を吹き込んで
呼吸器系疾患を治療するハロセラピーが欧米で普及してきたが、その
治療効果について
疑義があるようだ。
塩分補給は
熱中症の予防手段の一つであり、
スポーツによる発汗で塩損失が起こるので、
熱中症を
予防することが重要。塩分補給に失敗すると
低ナトリウム血症になりかねない。塩はスポーツ用の
ミネラル補給飲料の主成分である。
汗による塩分損失を補うためである。塩は魚の皮膚病や
農作物の病気治療にも使われる。