日本海水学会誌 第53巻 第5号 356-363 (1999)

講座

塩と健康(1)

塩は高血圧に関係しているか?

Salt and Health (1)

Is Salt Related to Hypertension?

 

橋 本 壽 夫

Toshio HASHIMOTO

()ソルト・サイエンス研究財団

The Salt Science Research Foundation

(106-0032)港区六本木7-15-14 塩業ビル3F)

 

1.は じ め に

 塩と高血圧は関係あるのですか?と聞かれ,塩と高血圧は関係している.これ常識.何を今さら変なことを聞くな,と大半の人々は言うであろう.しかし,ちょっと待ってもらいたい.常識にも怪しいものがあることも常識.常識も時代の変遷とともに覆ることがある.100%常識と言ったことから,20%位は常識(こうなってくると常識とは言えないかも知れない)と言った程度まで,常識にも程度があるのではなかろうか.
 そもそも,塩と高血圧は関係ありとの常識については,どこまで科学的な根拠があって,いつ頃常識になったのであろうか?と改めて考えようとすると,何を馬鹿な,かれこれ50年も昔から常識になっている.あのきれいで疑いようのない科学的根拠を示す図があるではないか,と言われそうである.
 とにかく常識を疑ってかかることから科学が進歩することもあるので,そもそも塩と高血圧の関係がどうして言われるようになり,どの程度の関係があるのか,を文献に基づいて調べてみた.このことについては,1年間にわたって「保健の科学」に連載講座として発表したことがある1)が,ここでは,その概要とその後の新しい知見も含めて最新の情況をお知らせしたい.

2.塩が高血圧と関係あり,とされたきっかけ

 ポーターは塩と高血圧の関係について簡潔にまとめた歴史(1)を発表しており2)1980年代の研究の進展についてはムンツェルとドゥリュッケが詳細に総合的なレビューを発表している3).今世紀の初め頃,アンバートとビュジャードは塩化物低減と血圧降下との関係を初めて発表した4).その後,今世紀半ば前にケンプナーは極端な減塩食であるライス・ダイエットにより重症の高血圧患者を治療して効果を上げた5).ケンプナーは,この効果が減塩によるものとは気付かなかった.

 

 その後,ダールは塩を食べない民族では高血圧者がいないことを聞き,ケンプナーの治療効果も減塩によるもので塩と高血圧は関係あるのではないかと考えた.そこで日本を始め,アメリカ,マーシャル群島,アラスカを調査して,食塩摂取量と高血圧発症率との関係を1のように示した6).この図はきわめて判りやすいもので,食塩摂取量と高血圧発症率はきれいに正相関している.現在ではこの結果については調査条件が明確でないので,科学的に正しいものとは考えられていない.しかし,判りやすい図であるだけに,しばしば引用されて,塩と高血圧が関係あるように印象付けられる.塩と高血圧が関係していると考えられるようになったのは,この図が発表されたことに始まる.

     

3.食 塩 感 受 性

 ダールはこの図から,高血圧症を発症させるのは食塩摂取量にあるのではないかと推定し,食塩が高血圧症の原因となると言う食塩仮説を立てた.(現在でも仮説である7)にもかかわらず,仮説が証明され,結論が得られたかのように誤って考えられている論文が多い)ダールはそれを証明する動物実験を始めた.ラットに食塩を与えて血圧が上昇するかどうかを調べた.期待通り血圧が上昇するラットがいる反面,いくら塩を食べさせても高血圧症にならないラットがいることを発見した8).今では前者は食塩感受性ラット(Salt Sensitive RatSSR),後者は食塩抵抗性ラット(Salt Resistant RatSRR)と呼ばれている.
 ダールの研究で食塩負荷に対しては,食塩感受性と食塩抵抗性を示すラットがいることが判った.このことが人間にも当てはまることを川崎は初めて明らかにした9)
 以来,食塩感受性に関する研究が盛んになった.しかし,食塩感受性の定義は2に示すように研究によって異なり10),評価をする上で障害となるが,最近では一般的に食塩摂取によって10%以上の血圧変動があったときに食塩感受性であると言われるようになってきた.
 
 食塩感受性は黒人,高血圧者,肥満者,老人に多いと言われているが,必ずしも明確になっていない.アメリカに住むアフリカ系の黒人に多いのは,悲惨な奴隷貿易で生き残った子孫は食塩の保持能力が高い人達で,食塩を排泄する能力が弱いので,十分に食塩を食べられるようになった現在では,食塩を排泄しきれずに高血圧症になると言われている11).高血圧者でも食塩感受性の人は50%以下であると言われている.
 現在,厚生省は食塩摂取量の目標値を1日当たり10 gとして,みんなが少なくともそこまで減らすように指導しているが,減塩しても血圧が下がるのは食塩感受性の人達だけである.したがって,食塩感受性の人々がどの程度いるか,と言うことが重要である.しかし,食塩感受性老の比率は明確には判っていないが高くないことは確かで,1030%とも,成人の3040%程度とも言われており3),少なくとも半数以上の人々は減塩しても血圧低下の効果はない.このような状態であるのに,誰でも彼でも減塩するように指導するのは問題であるとの意見が出ている12)
 こうなってくると自分が食塩感受性であるかどうかが,一番の関心事になるが,現在のところ簡易に判定する技術はない.遺伝子の研究で遠からず判定できるようになると思われるが,ダールの食塩感受性ラットと正常ラットによる研究では,食塩感受性に寄与する特別な遺伝子はまだ不明である13)
 食塩感受性は腎臓の食塩排泄能力の弱さに原因があると考えられているが,ごく最近では,夜間に血圧が下がる者(dipper)と比較して食塩感受性者は夜間に昼間と同じ血圧で経過する特異な血圧変動リズ
(non-dipper)を示すことが明らかにされた14).さらに2に示すように,減塩によりnon-dipper型からdipper型へ正常化され,血圧が下がるという15).これが真実であれば,常時血圧を何日問かモニターすることにより食塩感受性を判別でき,さらに減塩によりその人に対する減塩効果が明らかになるであろう.

     

4.高血圧動物モデルの開発

 岡本と青木は高血圧症のラットを掛け合わせることによって食べ物に関係なく,自然に高血圧症になるラットを選抜し,自然発症高血圧ラット(Spontaneously Hypertensive RatSHR)と名付けた16).この研究グループはさらに研究を進めて,自然発症高血圧ラットから高血圧症になった上で必ず脳卒中を起こして死んでしまう脳卒中易発症自然発症高血圧ラット(Spontaneously Hypertensive Rat Stroke ProneSHRSP)を選抜した17).これらの動物モデルは高血圧症を研究する上できわめて貴重な実験材料である.これらの動物モデルに塩を負荷すると,それぞれの症状を示すことが促進されることがある.その裏付けとしてSHRにも食塩感受性のあるラットとないラットがいることが発表された18).このような動物モデルの開発から,高血圧症は遺伝することが解ってきた.この動物モデルから高血圧を起こす遺伝子19)や食塩感受性の遺伝子13)を明らかにしようとする研究が行われている.

5.塩と高血圧に関する疫学調査の流行

 ダールが食塩仮説を立てて以来,塩と高血圧に関する疫学調査が盛んに行われるようになった.傍証を集めて食塩仮説を疫学的に証明しようと言うわけである.グライバーマンは30件の疫学調査の結果をまとめて,食塩摂取量と血圧との関係が片対数表示で右上がりの直線を示すことを発表したが20),用いた疫学調査の条件がまちまちであったり,食塩摂取量が推定値であるデータが含まれているので科学的に評価できるものではない.

 そこでスタムラーらは国際的に人材を集めインターソルト共同研究グループを結成して,厳しく調査条件を規定(血圧測定器,方法の統一と一カ所で尿中ナトリウム量を分析など)して国際的に広範囲な地域(32ヶ国,52センター)で多くの被験者(1センターで男女各100人ずつで1万人以上,年齢は2059)を対象にした大規模な疫学調査を行うとことを計画した21).これによって塩と高血圧との関係は確かにある,との結果を出せるはずであることを期待した.しかし最初に発表された結果では,塩と高血圧症との関係は明確でなく,付表から作図した図(3)でもバラツキが大きく,成果を訴えるために,100 mmoldの減塩を続けると,集団の平均収縮期血圧を少なくとも2.2 mmHg低下させ,25歳から55歳になるまでの30年間に平均収縮期血圧の上昇を9 mmHg,拡張期血圧の上昇を4.5 mmHg少なくできるはずであると推定しなければならないような22)きわめて期待はずれで不本意な結果であった.同じ号のジャーナルで,スェールズは食塩摂取量と高血圧発症率との関係はないか,あっても弱いものであると評価した23)

     

 その後,インターソルト・スタディに関して全体的な報告24)が発表されるとともに,ブラジル25),無塩文化の4カ所26),日本27),カナダ28),イギリス29),イタリア30)など多くの地域の結果が発表され,食塩摂取量と高血圧症との関係が弱かった結果に対する理由を言い訳(考察)する報告も発表された31).ところがインターソルトの結果に対するデータ整理の方法にクレームが付き32),それを契機にして,減塩による血圧低下効果を大きく出したインターソルトの修正結果が発表された33).その結果,インターソルト研究を巡る激しい論争が始まったが,それは別の機会に紹介する.
 国際的で大規模な疫学調査には,WHOの後援で家森らが行ってきた4に示すカルディアック・スタディ34,35)(24ヶ国,55センター,男女100人ずつ10,000人以上)があるが,インターソルト研究ほど方法は統一されておらず,対象者も50-54歳の高齢者に片寄っているせいか,あまり話題にならない.

      

6.減塩介入による臨床調査の流行

 多くの疫学調査が行われるとともに,減塩による食事介入で血圧を低下させ,高血圧症を治療または予防できるかどうかを明らかにするために多くの臨床調査の論文をメタアナリシスした結果が発表されたが,その結論は誰にでも減塩することを支持してない36).グロビーは減塩の効果がどれはどのものかを調べるために,13件の研究結果を整理して3のように示した37).血圧低下の効果が有意であったのは3件だけであった.ここで,おやと思われるのは,減塩によって血圧が上昇しているデータがあることである.実は,減塩によって血圧が上昇する人々がいることは,集団の中の被験者を個別に見ると血圧が低下する人々がいることと同じ位である.このことについては減塩の危険性と言うことで減塩の効果とともに詳しく別の機会に述べる.

  
 減塩の効果がこのように現れにくいのは,食塩感受性の被験老の比率が小さいことを示唆している,とも考えられる.減塩の効果は,交絡因子の影響をどこまで分離して減塩だけの効果として明らかにできるかという難しさがある.また,減塩の食事介入によって食塩摂取量と高血圧発症率との仮説を証明しようと思えば,交絡因子を仕分け条件設定,長期間の介入など,多くの難しさがある.

7.お わ り に

 塩と高血圧との関係は,疫学調査の結果から因果関係が推定され,塩と高血圧とは関係ありとの仮説が立てられ,それを証明しようといろいろな角度から試験が行われてきたが,未だに十分証明されたとは言えず,それどころか,研究すればするほど,塩と高血圧との関係は弱くなってくるとも言われている.塩が高血圧に関係しているのは,食塩感受性のあるわずかな人達だけであることがお解り項けたであろうか.大半の人々は関係なく,高血圧症の人々でも半数は関係ないのである.問題は今のところ関係のある人々を個別に判定できないことである.しかし,高血圧症は遺伝する要素が強いことから.少なくとも高血圧家系でない人々は関係ないと考えて好い.
 塩と高血圧との関係を調べてみると,どんどん新しい知見が得られてきているにもかかわらず,日本ではマスコミにおいて最新情報が素早く流されることは少なく,旧態依然たる情報やコメントが反復して述べられている感を強くした.

文    献

1)橋本壽夫,連載 1-12;食塩と高血圧,“保健の科学”,33No.1-12 (1993)
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      (平成1185日受付 Received Aug. 5, 1999