3. にがりからのミネラル摂取量

 海水を濃縮して製塩した後に残る液をにがりと言う。海水の濃縮法により
にがりの成分が異なってくる。
海水を天日塩田などで濃縮した場合のにがりにはマグネシウム、カリウム、ナトリウム等があり、マグネシウ
ム、カリウムの摂取量が期待できる
。しかし、他のミネラルについては必要量に対して微々たる量で期待で
きない
。しかし、塩とにがりは健康との係り誤った期待をされている。

 海水をイオン交換膜電気透析法で濃縮した場合のにがりにはマグネシウム、カリウム、カルシウム、ナトリ
ウム等があり、マグネシウム、カリウム、カルシウムの摂取量が期待できる。しかし他のミネラルにつては必
要量に対して微々たる量で期待できない。

 市販されているにがりには、にがりの領域まで濃縮されていない製品が多く、また、濃縮されたにがりでも
水で薄められている製品もあるので、購入に際しては注意を要する。
最近、厚生労働省では食品添加物とし
てにがりの規格を定めたが、にがり組成の実態と規格値が一致せず、見直しを迫られ再検討中である。また、
食品添加物として扱われるためその製造には食品衛生管理者が必要とされている。