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晶析法
 
 かん水を煮詰めて塩の結晶を晶析させる方法にはいくつかあり、その方法によって
塩の形状が変わる。
晶析装置には、塩田平釜
真空缶、加圧缶育晶缶、アルバーガー式平釜噴霧乾燥器、ドラム乾燥機
等がある。

 塩田、平釜、噴霧乾燥、ドラム乾燥では塩の結晶が寄り集まった凝集晶ができ、粒子は噴霧乾燥、ドラム
乾燥、平釜、塩田の順に大きくなる。アルバーガー式平釜では表面蒸発によりトレミー結晶の塩ができる。
真空缶、加圧缶では200〜500μの立法形の塩が出来る。育晶缶ではこの形状の塩をさらに大きく成長させ
ることができ、結晶形は角がとれて丸い球状の塩ができる。結晶缶の液の流れによっても球状の塩を作るこ
とができる。

 超音波を使用して呼吸器系疾患の治療に使う非常に微細な結晶を作る。また、特殊な晶析法としてかん水
中の水分を溶媒で除くことにより特殊な形状の塩を析出させる方法がある。