12. 減塩の危険性
食塩摂取量が高血圧の原因ではないかとの食塩仮説の下で仮説は証明されていないにもかかわらず、保健政策として1日当たりの食塩目標摂取量が定められて減塩が勧められてきた。当初、減塩には危険性がなく、減塩をすればするほど良いように考えられてきたが、減塩で効果が表れるのは塩感受性の人々だけであることから減塩しても降圧効果はあるのか、危険性はないのかと疑問が持たれてきた。しかし、減塩すれば逆に血圧が上がる人々がおり、減塩の効果はそれほどなくかえって危険性があるといわれるようになった。したがって、減塩に関する正しい情報を提供する必要がある。
海外のマスメディアは減塩に伴う危険性について警告記事や厳しい減塩は危険性があり、現状の摂取量が適正であると報道している。
アメリカの減塩政策に情報提供をする機関であるアメリカ医学研究所は厳しい減塩には危険性があるとの発表が大きな影響を及ぼしている。これを受けてマスメディアでも厳しい減塩にはメリットがない、といった報道もされるようになった。しかし、アメリカ人の減塩に対する意識は低い。
当然のこととして塩産業界のホームページでは減塩の危険性について情報を提供しているサイトがある。