揚浜式塩田製塩法

 揚浜式塩田製塩法は海水を濃縮してかん水を製造するために揚浜式塩田を使用すので、天日塩田製塩法
の範疇に分類している考え方は入浜式塩田製塩法と同じである。
 揚浜式塩田では、塩田の位置が海面よりも上にあるので、海水を塩田まで汲み上げて塩田に撒く。砂層を
利用して海水を蒸発させ、塩を砂に付着させて、その砂を沼井に集め、海水で塩を溶かし出して、かん水を製
する方法である。その後のかん水煮詰法は入浜式塩田製塩法と同じである。現在では能登半島の珠洲市
で行われている。