天日塩田製塩法による塩
海水は濃度に濃い、薄いの差はあっても、組成は基本的にどこでも同じである。厳密に言えば、生物活動に
伴う成分、例えばリン、珪素、窒素などは表層水では少なく、深層水では多いが、製塩に関しては、いずれも
海水濃縮の過程で析出する元素ではないので、得られた塩の組成に伴う品質には差がないと考えて良い。
天日塩田海水濃縮法(逆浸透法による海水予備濃縮法でも同じ)による塩の化学的組成は濃縮度によって
変わる。かん水の組成が硫酸マグネシウム系(硫酸マグネシウムがあり、それが析出する前で、製塩工程を
終了する。カルシウムは硫酸カルシウムとしてのカルシウムで胃酸でも溶けないので体内に吸収利用されない。
他の夾雑不純物として硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウムなどがある。