日本海水学会誌 第55巻 第3号 153-157 (2001)

講座

塩と健康(4)

食塩と各種疾患との関係

Salt and Health (4)

Relationship between Salt Intake and Various Diseases

 

橋 本 壽 夫

Toshio HASHIMOTO

()ソルト.サイエンス研究財団

The Salt Science Research Foundation

(106-0032)港区六本木7-15-14 塩業ビル3F)


1.は じ め に

 食塩摂取量と疾患との関係では高血圧症や脳卒中に関する話題が多く,当然のこととして研究論文も多い.本講座でもこれまで3回にわたって歴史的経過から現状までの概略を述べてきた1-3).結論としては未解明で,なお研究が必要である.研究の進展につれて食塩摂取量と高血圧との関係は弱まっていく傾向にある.一部の人々では関係があるが,大半の人々には関係ないことが明らかにされてきた.関係のある人々は食塩感受性であり,それを簡便な方法で見極める技術の開発が待たれる.
 ところが食塩摂取量と疾患との関係は他にもいろいろと話題になり,よく目にする話題は胃ガンや骨租髭症である.食塩摂取量が多いと胃ガンになったり,尿中カルシウム排泄量が多くなって骨租髭症になる危険率が高くなるといった報道である.これらを含めていくつかの疾患と食塩摂取量との関係がどのように論じられ,研究されているかを紹介する.

2.胃 ガ ン

 食塩は発癌性物質ではないが,高い食塩摂取量は刺激作用と浸透圧ストレスを通して胃ガンの危険率を増加させる.すなわち胃炎や慢性萎縮性胃炎を生じさせ,その後,他の病原的薬剤の作用で粘膜を損傷させ,胃ガンの発生に至ると考えられている.1964年に胃ガンと脳卒中による死亡との間に強い地理的な相関関係が見出され,その二つの現象をつなぐ因子が食べ物の食塩であるらしいとの仮説が立てられ,ベルギーで減塩実験を行った結果,食塩摂取量の低下に伴い胃ガンと脳卒中の死亡率に低下が見られた4)ことから食塩摂取量と胃ガンとの関係を調べる研究が始まったようである.
 コロンビア人を対象にした試験5),ベルギーの2地方についての調査6),北部イタリアにおける調査7)などがあるが,それらの結果は一定しておらず,前2者は食塩摂取量との関係を示しており,後者では強い関連はないとしている.日本では津金らの4地域調査で24時間の尿中食塩排泄量と高い相関を示した報告8)があり,広畑は食事との関係をレビューし,食塩または塩辛い食品摂取量と胃ガンとの関係について調べた24試験の中で,19試験は胃ガン比率の増加を示し,15試験は続計的に有意であった,と報告9)している.その中で野菜,果物の消費量は胃ガン発生に対して予防効果があった.
 食塩摂取量と高血圧との関係を調査した大規模な国際的疫学調査データの一部を用いて,ジョーセンズらは食塩摂取量と胃ガン死亡率との関係を調べた.対象は24ケ国,39集団からの5,756人で,結論として食塩摂取量は集団レベルで胃ガン死亡の要因であるらしい10)と述べた.
 結局のところ食塩摂取量と胃ガンの関係はどうなのか?コーエンとロエは膨大な文献をレビューして,食塩が本質的に体内のどこかの部分で発癌性物質となることを示す何らの実験証拠もないし,食塩摂取量が胃ガンまたは他の癌の発症率に影響を与えることを示す信頼できる疫学的証拠は何もない11)と述べている.この論文について少し詳しく紹介する.先ずレビューした文献は,1)ラットによる食塩の経口毒性と発癌性を調査した1975年から1996年までの22件,2)ラットによる食塩の経口投与と発癌性物質投与の共同作用による発痛性を調査した1975年から1995年までの8件,3)実験系における食塩の遺伝子毒性を調査した1985年から1988年までの4件,4)齧歯動物による塩蔵食品の経口毒性と発癌性を調査し
1978年から1986年までの6件,5)実験系における塩蔵食品の遺伝子毒性を調査した1978年から1989年までの9件,6)特別に食塩の多い食品と痛危険率との疫学調査で1971年から1992年までの24件,7)食塩を含めたいろいろな食事因子と癌危険率との疫学調査で1983年から1995年までの20件である.
 人に関する研究結果の状況は複雑で混乱している.その主な理由は,ほとんどの疫学調査が塩辛い食品や塩漬け食品に関心を向けているが,それらは多くの場合,発癌性のニトロソアミンや他の突然変異原,発癌性物質を含んでいる.また,食塩に関して報告されている疫学調査の多くは欠点だらけで,食塩摂取量に関する信頼性のある情報を落としていたり,可能性のある重要な混乱因子を考慮していない.過去40-50年の間に世界中で胃ガン発症率は著しく低下した.これは家庭用冷蔵庫の普及と関係しており,それにより食品保存は大きく改善され,生野菜,果物の栄養的な品質が維持されるようになった.増加した危険率は高い塩蔵食品だけでなく,澱粉質食品,燻製食品,油で揚げた食品消費量とも関連しており,一方,減少した危険率は新鮮な野菜や果物の摂取量と関係しており,食塩摂取量の低下によることを支持している根拠はない,と考察している.高い食塩摂取量が必ずしも胃粘膜を損傷させるほどの高濃度の食塩水に浸される結果にはならず,西欧の食事における平均的な食塩摂取量の低下が痛の形成を促す危険性に何らかの影響を及ぼす,と信ずる根拠は何もないと結論を下している.

3.骨 組 影 症

1980年代始めに高食塩摂取量が動物の骨量を損失させることが明らかになり,高ナトリウム摂取量は人の骨租紫症でも危険因子であることが明らかになった,と言う12).高ナトリウム摂取量によって尿中カルシウム排泄量が増加し,カルシウム.バランスが負になるからである.しかし,ブレスラウらはその代償として腸管からのカルシウム吸収量が増加することを示した13).そしてグリーンダーレは,16年間の追跡調査でナトリウム摂取量が骨塩密度に悪い影響を与えることはなく,測定した範囲の食塩摂取量(男子で平均8.5 g/d,女子で平均6.5 g/d)では骨租髭症の大きな危険因子にはならない,と述べている14)
  骨租軽症は特に閉経後の女性で問題になるが,マトコヴィッチらは,8-13歳までの少女でナトリウム摂取量がカルシウム排泄量に及ぼす影響を調べ,ナトリウム摂取量は尿中カルシウム排泄量の重要な決定因子の一つであることを示し,成長の旺盛なときにカルシウム摂取量が低かったり,ナトリウム摂取量の増加により必然的に尿中へのカルシウム損失量が増加することは付随的に最高骨量に低下をもたらし,骨格中のカルシウム保持を低下させるかもしれない,と述べている15).伊藤と須山は20-79歳の健康な日本人男女886人についてナトリウム排泄量とカルシウム排泄量との関係を調べ,男女ともそれらの間に有意でポジティブな関係を示した16)
 胃ガンと食塩摂取量の関係をレビューしたコーエンとロエは骨租髭症についても動物実験,臨床研究,疫学研究に関する多数の文献をレビューしている17).その要約を簡単に紹介する.
 骨租髭症の病因論では遺伝因子の方が栄養,ホルモン,環境,生活様式のような諸因子の組合せよりも重要である.最も重要な単一の非遺伝因子は閉経女性のエストロゲン欠乏である.予防法は骨格の完成時に骨量を最高にし,その後に骨董が減らないように心がけることである.いろいろな因子が骨租髭症の危険因子と見なされており,それらには初潮年令,閉経年令とその後の年数,運動不足,飲酒,喫煙,低カルシウム摂取量,低または高蛋白質摂取量,リン酸,ナトリウム,カフェイン等の高摂取量がある.危険因子の多くは弱くても,組み合わせれば骨の健康に影響を及ぼすことがある.いろいろな栄養素(カリウム,マグネシウム,亜鉛,ビタミンC),繊維,果物,野菜等の摂取量増加が成人の骨に好ましい.カルシウム・ホメオスタシスが正常であれば,尿からのカルシウム損失量が増加しても,腸からのカルシウム吸収量が増加する.比較的高い尿中カルシウム排泄量は食塩摂取量の増加に応じて少数の人間で見られるように思われる.今日までの限られた研究では,ナトリウム摂取量の増加が骨の健康のいろいろな生物的指標に一定の影響を及ぼしてもいないし,男性や閉経前後の女性の骨に不可逆的な変化も起こしていない.入手した事実からナトリウム摂取量の増加は骨租軽症の重要な危険因子ではない,と述べながらも今後,栄養素が及ぼす影響の長期試験,長期介入試験,個人差(応答性の相違)などの研究が必要であるとしている.
 バーガーらも食塩摂取量と骨租髭症との関係文献をレビューしたところ,高食塩摂取量は骨租髭症の危険因子として示唆されるだけで,骨折危険性と食塩摂取量に関する研究は不足しており,これらの関係は論争中である18)としている.
 腎臓結石疾患が骨量減少と関係していることから,最近,マルチーニらは腎臓結石患者の骨密度に及ぼす食塩摂取量の影響を調べ,高カルシウム尿症や骨量減少症を示す腎臓結石患者には減塩を勧めるデータを発表しだ9)

4.腎 臓 結 石

 シルバーらは高食塩摂取量で高カルシウム尿症となり,腎臓結石につながることを4例ほど示し20),高食塩摂取量による尿中カルシウム排泄量の増加から,蓚酸カルシウムの腎臓結石ができると言われ,減塩によりその危険性を低下させた方が良い,とマッセイとホワイティングは文献をレビューして述べている21).その後,ボルギらは,肥満の高血圧者は腎臓結石の危険率が高く,動物性タンパク質も役割を演じているらしい,と報告した22).しかし,研究報告はまだ少なく,これからの研究が待たれる.

5.喘  息

 食塩摂取量と喘息の関係に初めて気付いたのはバーニーであった.西欧式の生活様式である社会における著しい喘息発症率の増加は食塩摂取量の変化によるものらしいと考え,イングランドとウエールス地方のデータを使って検証したところ,食卓塩購入量と男性(15-64)及び男の子(5-14)の喘息による死亡率との間に強い相関があることを見出した23,24).カーレイらは軽症から中程度の喘息患者で5-12 gの食塩を与えて試験し,男性の患者で高食塩摂取量では喘息を悪化させ死亡率を増加させることを示した25).ビステルらもイタリアで9-16歳の男性児童2,593について疫学調査を行い,個人の食卓塩使用量は気管支症候群の発症率増加と関係あるとし,高カリウム摂取量でも同じようであると発表した26)
 しかし,リーバーマンとハイマーが男性の喘息患者で行った気管支過敏性の試験では5-12 gの食塩投与で最高呼吸量に何の影響も及ぼさなかった27)し,他の研究28-30)でも否定的であった.
 フォガティとブリットンはナトリウムを含むいろいろな化合物について喘息との関係をレビューし,関係を示唆する研究もあるが,大規模な横断調査その他で否定的であることを示し31),その後の論文ではナトリウムについては言及されていない32)
 このようなことから,今後の研究を待たなければ結論を出せないが,今のところ食塩摂取量と喘息との関係はなさそうに思われる.

6.お わ り に

 これまで高血圧症をはじめいくつかの疾患と食塩摂取量との関係を述べてきた.食塩摂取量と胃ガンや喘息との関係はそれぞれ単独の疾患として研究が進められているが,骨租髭症や腎臓結石は高ナトリウム摂取量に伴うカルシウム排泄量の増加と関連した疾患として研究が進められている.同様に高血圧に関連した疾患(合併症)として脳卒中33),心筋梗塞34),心臓血管疾患35-37),心臓肥大38),糖尿病39-41)などと食塩摂取量との関係も研究されている.しかし,いずれも確定的なことを言える段階ではなく,これからの研究成果が待たれるところである.
 一時的に有益な,あるいは有害なデータが得られたからといって,それをすぐに反映させる保健政策を取るべきではない.食塩摂取量に対する人間の応答は多様であるので,いろいろな情報を総合的に提供し個々人が判断できるようすることが大切である.

引 用 文 献

1) 橋本壽夫,“塩と健康 (1) 塩は高血圧に関係しているか?”,海水誌,53, 356 (1999)

2) 橋本壽夫,“塩と健康 (2) 減塩に降庄効果はあるのか?また減塩は可能であり,危険性はないか?”,ibid, 54, 45 (2000)

3) 橋本壽夫,“塩と健康 (3) 塩と高血圧問題に関する論争”,ibid, 54, 366 (2000)

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(平成13424日受付 Received Apr. 24, 2001