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対話:塩戦争

The Conversation: Salt Wars

By Jenna Goudreau

Forbes 2010.09.03

 

 今週の始めに最近の塩の悪者を調べた「ナトリウムについての真実」と題する物語を私は発表した。キャンベル・スープ、クラフト、ペプシコのような会社は全て今後、数年間で製品中の塩含有量を減らすことを約束した。一方、国民減塩イニシアチブ(NSRI)は“何万人もの命を救う”ために2015年までにナトリウム()20%自発的に減らす食品会社やレストランをより多く参加させることを目的としている。

 しかし、国民の塩摂取量基準を設定するエビデンスを巡って医学界で論争が起こってきた。一方では、積極的に減塩努力をする:アメリカ人は健康に良いと考えられている塩量(5.8 g/d、茶さじ約1杯)3倍を摂取しており、塩摂取量の80%は家庭で作る食事よりも購入してきた食品から来ており、過剰の塩摂取量は時間が経つと高血圧、脳卒中、心臓発作、腎臓疾患、不整脈を引き起こす。

 他方では、塩は食事で必要な物であると専門家達は同意している。過剰に塩に集中すると、インシュリン抵抗、高い脈拍数、いくつかのホルモンの過剰生産のような意図しない効果を経験することもある。ある医者は国民の減塩をパスタの禁止に結び付けた。パスタは糖尿病患者に悪いからである。

 我々はフェイスブックやツィッターでForbesWoman読者に質問を出した。塩摂取量について考えていますか?塩はこれからの悪者食品ですか?彼等は幅広い意見と個人的な経験で答えた。

 “これは新兵訓練所の管理または、必要としようとしまいと、望もうと望むまいと、あるいは体に良いかどうかに関係なく全ての人々に脂肪のない食事を押し付けることに似ている、”とアラット・アリエル・アータニスは言う。“私はこの新しくて十分な根拠のない健康に熱狂していることについて非常に心配です。塩のことはほっといて下さい。”

 “決して塩を食べられないと言うことではない、”とレイチェルJ.ラインハルトは応える。“大量の塩は非常に悪いことで、多くの健康問題につながる。多くの会社が製品を味良くするために途方もない塩を製品に加えているが、それが品質を良くするのであれば、化学的に強化された特別な代物を使わないで味を良くすべきである。”

 ダニエル・ゴールデンは直接過剰な塩による破壊的な健康結果について学んだ。彼女は思い出す:“私は肺塞栓症(肺の中の血塊)で入院するまで、塩がどんなに悪いのかも知らなかった。それ以来、非常に多くのことを学んだ。私だけが知っているとすれば、そう、劇的に減塩すべきで、我々の味蕾は調整する。”

 サラ・グリッドウエルは強調している。“私の兄は8年前に肺塞栓症で死んだ。彼をひどく恋しく思う。彼は重症となり、その日に死んだ。食べ物が私達を殺している。”

 必ずしも皆がそんなに納得している訳ではない。“私は塩についてあまり考えない。何が良くて、何が悪いのかについて行けない。そして他の人々が自分自身を管理できないので、威張って話せない。”とラツォ・リゾは言う。

 ジェイン・ハッドルストンは同意する:“私はファーストフードや加工食品を食べないので、塩について考えない。カナダのいくつかのレストランは高い塩含有量について悪い報道を読んでいるので、その結果として彼等はテーブルから塩振出器を取り除いた。食事中の本当に多い塩は作られる時から来るもので、テーブルで振り掛ける塩からではない。その部分は消費者の選択であるべきだ。”

 キンバリー・コービンにとって幸運なことに、悪い習慣は決してひどくならなかった。“私の祖母は数年前に塩を使う習慣を付けないようにと私に言った。”と彼女は説明する。“その後、老人になって塩を止めなければならなくなった時、それは大きな問題となることはなかった。彼女は正しかった。私は調理や食卓で決して塩を使わなかった。全く有機物を食べなければ、多分、塩を加えなくても十分に耐えられるようになっている。”

 他の人達はナトリウムだけを指摘することについて懐疑論を展開した。“私達の食事のいくつかの小さな部分は減塩する必要があるとの主張は粗末な主張である、”とボボスキーは言う。“アメリカでは、そんなに多く食べていないが、どれくらい多く食べているか。高い塩含有量のマクドナルド食の1人前の大きさを減らせば、すぐさま塩摂取量(そして脂肪、カロリー、コレステロール、私達を不健康な国民にする他のあらゆる物)を減らせる。私達は単一の添加物を指摘し始める前に、私達はより大きな視点を持つ必要がある。低脂肪食熱狂は上手く行かなかったし、低炭水化物熱狂も上手く行かなかった。低塩食熱狂をどう考えれば良いのだろうか?”