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毎日もう少し塩を食べても老人には害がないかもしれない

A Bit More Salt Each Day May Not  Harm Older Adults

MedicalXpress  January 19, 2015

 

HealthDay)- “適度な”塩摂取量は老人には有害でないかもしれないが、それよりも多くなると健康を害する、と新しい研究で明らかに。71 – 80歳の老人研究は、1日当たり5.8 g(茶さじ1杯分)の塩摂取量は10年間にわたって死亡、心疾患、脳卒中、心不全を増加させなかった。しかし、5.8 g以上の塩摂取量(それは現在、心臓専門家達が勧めているよりも多い)は早死や他の慢性疾患の危険率を増加させる、と研究者達は言った。“我々の研究で塩摂取量は適度であった”と主任研究者であるアトランタのエモリー大学心臓学准教授のアンドレアス・カロゲロポーロス博士は言った。結果は塩振出器を無差別に使うことを許可していると考えるべきではない。“問題は茶さじ1,2杯を使用すべきかどうかではなく、1杯かそれ以下を使用するかどうかである、”と彼は言った。

 アメリカ心臓協会は1日当たり3.8 g以下の塩摂取量を勧めている。研究者達は高塩摂取量のわずかな参加者で死亡率が高い傾向にあることを観察した、とカロゲロポーロスは付け加えた。論文は119日のJAMA Internal Medicineにオンラインで配信された。

 10年間の追跡調査中に881人の参加者が死に、572人が心疾患を発症させるか脳卒中を起こし、398人が心不全を発症させたことを研究者達は明らかにした。研究者達は塩摂取量と比較して死亡を観察した時、1日当たり3.8 – 5.8 gの塩摂取量の人々について死亡率が最低(30.7)であったことを知った。1日当たり平均3.8 gの人々は33.8%の死亡率であった。塩摂取量が1日当たり5.8 g以上の人々では、死亡率は35.2%であった。

 アメリカ心臓協会会長でハーバード医学校の臨床研究の副学部長であるエリオット・アントマン博士は、塩摂取量が増加するにつれて死亡、心疾患、脳卒中の危険率が増加することを示す他の研究結果とこれらの結果は一致している、と言った。“この研究からの確かな唯一の結論があり、老人だけに塩摂取量の増加が危険率を劇的に増加させる、”と彼は言った。塩は血圧と関係しており、塩摂取量が多いほど、それだけ血圧は高くなる、とアントマンは言った。“血圧を下げる良い方法は低塩食を食べること、”と彼は言った。アメリカ人の塩摂取量の3/4は加工食品やレストランの食事からであり、食卓上の塩振出器からではない、とアントマンは付け加えた。“平均的なアメリカ人は1日当たり8.6 gの塩を摂取している。消費者は買物する時には栄養表示を読み、レストランで食事をする時には食事中の栄養含有量を教えてもらうように頼む必要がある。スーパーマーケットでは低塩製品を選び、メニューでは低塩オプションを選択すべきである、”と彼は言った。

 カンサス市のセント・リュークス中央アメリカ心臓研究所の心臓血管研究科学者のジェームス・ディニコラントニオも同意している。“高度の加工食品(塩含有量が高く、他の物質と同様に砂糖を加えてある)から自然的な食品を食べるように変える。食品に塩を振り掛けることを決めることを問題にすべきでなく、砂糖を振り掛けることを避けるべき、”と彼は言った。

 ニューヨーク市のモンテフィオーレ医療センター/アルバート・アインシュタイン医学校の家族と社会医療学部のシーン・ルカン博士は、人々は大きな絵を見なければならない、塩または他の単一の食事成分だけに集中すべきでない、と言った。“我々は食事全体や生活様式に焦点を置くべきである。植物からの採れる本当の食品を選び、工業的な加工食品に反した生の植物性食品を選び、食生活を上手くすべきである、”と彼は言った。