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さらなるエビデンスは塩目標値に関する緊急行動を重視する

Further Evidence Adds Weight to Call for Urgent Action on Salt Targets

By George Institute for Global Health

MedicalXpress   February 25, 2020

 

 ほとんどの人々は減塩から血圧低下の利益を得て、減塩するほど大きな利益を得るが、今日のイギリス医学会誌で発表された新しいによると、老人や既に高血圧である人々で効果はもっと大きい。長く減塩すれば、血圧に大きな低下をもたらすことも研究は示唆している。国際共同機関としてジョージ世界衛生研究所の研究者達は血圧に及ぼす減塩の効果を調べたランダム化比較試験の最新の総合的レビューとメタアナリシスを行った。

 ジョージ研究所の候補者でデータ解析者である筆頭者のポリー・ハングは次のように言った。全集団の減塩について衛生科学機関の間でコンセンサスはあるが、正常血圧者についてはほとんど価値がないと何人かは言ってきた。“減塩利益は全面的に見られることを我々の研究は示したが、老人で既に高血圧であれば-したがって、脳卒中や心疾患のような状態に関係した大きな危険にある-同じ量の減塩で血圧に及ぼす大きな効果がある、”と彼女は言った。

 高血圧は脳卒中や心疾患による早死に寄与する最大の要因の1つであり、食餌中の多すぎる塩は主犯の1つである。約9 g/dと言うオーストラリアの平均塩摂取量はWHOの勧告値(5 g/d)のほぼ2倍である。世界中で過剰な塩摂取量は毎年約3百万人の死亡原因となっていると推定される。

 減塩効果は高血圧者、老人、非白人集団でより明らかであるが、調査されたほとんど全ての集団グループは血圧低下を達成した、とHuang氏は言った。“より重要なことに、正常血圧者の減塩は加齢に伴う血圧上昇を潜在的に予防または遅らせられる、”と彼女は付け加えた。

 ジョージ研究所の上級公衆衛生栄養学者クレアー・ファランドは、血圧を下げ脳卒中や心疾患危険率を下げる鍵となる公衆衛生戦略として集団全体の減塩を主張することに結果はより重点を加えた、と言った。“我々が摂取する塩の大部分は加工食品や包装食品に隠されており、摂取量は血圧を上昇させ寿命を縮めることにほとんどの人々は気付いていない、”と彼女は言った。“食品産業界に塩目標値の設定が行われたが、オーストラリアはこれに関して他の諸国に遅れをとってきた。塩目標値の‘第一波’の政府の健康的な食品パートナーシップ承認を今すぐ確認でき、第二波は2020年半ばに続くと予想される。しかし、2015年までに平均的な集団の塩摂取量を30%低下させる公約を満たすために、目標値は急速に実行される必要があり、食品会社はこれらの目標値を達成していることを確実にするために厳密にモニターする必要がある、”とファランド氏は付け加えた。“オーストラリア成人6百万人-成人人口の1/3または3人に1人-以上が高血圧であり、オーストラリア人の塩摂取量を減らすことは数百万もの医療費と共に毎年数千人の命を救うだろう。”