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FDA加工食品の減塩ガイドラインを発表

FDA Issues Guidelines for Reducing Sodium in Processed Foods

By Ciara McCarthy

The Guardian 2016.06.01

 

アメリカ政府はアメリカの平均塩摂取量を下げる究極目標として150食品の減塩目標を示唆した。

 

 アメリカ連邦政府は水曜日にガイドラインを発表した。概要はアメリカ人の1日当たり塩摂取量を減らす大きな第一歩の一部として、食品産業界が加工食品中の塩含有量を減らす方法を提案した。

 食品医薬品局(FDA)は公開コメント用のガイドラインのドラフトを発表している。提案されているガイドラインはアメリカ人の1日当たり平均ナトリウム摂取量を3,400 mgから2,300 mgに減らすことを最終目的として食品150種類について2年と10年の減塩目標を示している。最終決定版では、ガイドラインはドラフトにしたがって、食品医薬品局のこの話題に関する現在の考え方を述べることになる。ガイドラインに従うことは任意であるが、食品医薬品局は食品製造者が採用するよう奨励している。

 “多くのアメリカ人は食事で減塩したいと望んでいるが、店やレストランで毎日買う製品に多くの塩が含まれているので、減塩の実行は難しい。”と保健部長のシルビア・バーウエルはドラフト発表時の声明で述べた。

 食品医薬品局は低塩摂取量と健康との関係を支持する科学は明白であると述べ、塩摂取量は心疾患や脳卒中の危険率を増加させる高血圧を引き起こすと言った。

 “科学的エビデンスの全体性は現在の摂取量からの減塩を支持している。”と声明の中でスーザン・メイネは言った。メイネは食品医薬品局の食品安全と応用栄養センター長である。

 アメリカ心臓協会の職員は、正しい方向への動きであるガイドラインを呼びかけ、低塩食と低血圧との関係を指摘している食品医薬品局の第一歩を支持している、と言った。アメリカ人の現在の塩摂取量は最適であり、減塩は心臓血管の健康を改善すると言う結論は間違っていると科学者達のグループからの執拗な反対にもかかわらず、食品医薬品局が提案したガイドラインは発表された。

 “実際に、2,300 mg以下の減塩が間違いなく2,000 mg以下になった時、心臓血管のイベントあるいは死亡の危険率低下と関係していることを示すデータは全くない。”とマックマスタ―大学の准教授であるアンドリュー・メンテは言った。減塩は血圧を下げるが、そのような減塩は心臓血管の健康を必ずしも改善するものではない、とメンテは言った。メンテによると、低塩摂取量は実際に心臓血管の健康を害する思わぬ逆反応を引き起こすことがある。

 2013年の医学研究所の報告書は、委員会が最近の研究をレビューした後で、1日当たり2,300 mgと言う推奨目標値の欠点を止めた。

 医学研究所の報告書の要約によると、“健康結果に関する研究は質的に矛盾しており、2,300 mg/d以下のナトリウム摂取量が全体のアメリカ人口で心疾患、脳卒中または全ての死因の危険率を増加させるか減少させるかのいずれかであることを決定するには量的に不十分である。”