戻る

塩摂取量を気にする必要があるか?

Should I Worry about How Much Salt I Eat?

By The WCRF Team 

https://www.wcrf-uk.org/     2022.03.02.

WCRF : World Cance Research Fund

 

 我々の食物に隠れた塩分が原因で思っている以上に、そして必要以上に塩を摂取している可能性がある。おそらく、甘党に人を知っているでしょうし、貴方自身も甘党かも知れない。しかし、ある人々は塩辛い歯を持っている、つまり塩味のスナックや食物を好む人々もいる。

 しかし、甘い食物の食べ過ぎと同様、塩の摂り過ぎにも健康上のリスクがある。そして危険の1つは、我々が摂取する塩の多くは、食卓や調理中に添加されるのではなく、加工食品に隠されているため、自分がどのくらいの量を食べているのか、常に気付いていないことである。

 

塩は実際に体に悪いのだろうか?

 我々の体は、神経系、筋肉、体液バランスがすべて適切に機能するために塩を必要とする。しかし、我々が必要とする量は非常に少量であり、多くの場合、我々が食べる量よりもはるかに少ない。

 世界保健機関によると、塩を過剰に摂取すると血圧が上昇し、心血管疾患、脳卒中、冠状動脈性心臓発作のリスクが高まる可能性がある。イギリス政府は1日当たり6 g以下の摂取量を推奨している。

 

塩はガンの原因になるか?

 世界ガン研究基金(WCRF)は長年にわたり、塩摂取量によるガン・リスクを調査してきた。2018年の最新の主要な報告書では、特定の塩濃度の高い食品が胃ガンの原因であるという強力な証拠が見つかった。しかし、これらは肉や魚、塩漬け野菜などの塩漬け保存された食品であり、一部のアジアの食生活で一般的である。

 世界中の研究から得られた総塩摂取量に関する証拠は、胃ガンとの強い関連性を示していない。ただし、別の問題もある。特にさまざまな国の食料政策に関連して、HFSS食品について聞いたことがあるかもしれない。HSSFは高脂肪、高塩分、高糖分の略称である。塩を多く含む食物は、他の面でも我々に悪影響を及ぼすことがよくある。

 世界ガン研究基金では、ジャンクフードや加工食品が多すぎる、または果物、野菜、豆類、全粒穀物が少なすぎるなど、不健康な食生活が健康的な体重を維持できなくなる可能性があることを知っている。過体重または肥満は、少なくとも12種類のガンのリスクを高めることが知られている。

 

塩分を減らす方法

 Action on Saltによると、イギリスが毎日摂取する塩の75%は既にパンなどの包装食品や加工食品に含まれているため、調理時や食卓で食品に加える塩を減らすだけでは十分ではない。朝食用シリアル、パスタソース、テーブルソース、チーズ、加工肉、さらには甘い食物など、食物は必ずしも塩味である必要はない。このあらかじめ添加された塩は消費者が取り除くことができないため、食品に塩がたっぷり含まれている場合、人々に単に塩を減らすように言うだけでは効果がない。

 今年の塩分啓発週間に向けて、Action on Saltは食品業界に対し、我々が食べる食品に加える塩の量を減らすように求めている。キャンペーンの詳細については、こちらを参照。

 塩摂取量を制限したい場合、最良の方法に1つは、最初から調理することである。当社の栄養士は、さまざまな食事や家族の人数に合わせて300以上のレシピを作成しており、そのレシピはどれも塩分控えめである。