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塩分が多すぎると頭痛を引き起こすか?

Does Too Much Salt Cause Headaches?

By Colleen Doherty

https://www.verywellhealth.com/       2022.12.18

減塩すると役立つ場合がある

 

 塩分が多すぎると頭痛の要因になる可能性があるが、塩摂取量と頭痛の関係はよく理解されていない。最近のいくつかの研究では、高血圧と慢性頭痛のある人は、全体的な健康を維持するために一般的に推奨される減塩食の恩恵を受ける可能性があることが分っている。

 他の研究では、塩摂取量が多いほど片頭痛が少なくなることが分かっている。さらに他の人は、頭痛を含む離脱症状を引き起こし、子供だけでなく大人にも影響を与える可能性があるのはナトリウム(特に加工食品の塩分)御削減であることを示唆している。

 この記事では、慢性頭痛に対する減塩食の高価に関する研究のいくつかを見ていく。また、健康的な塩摂取量に関する情報も提供し、塩分と頭痛の間のリンクを越えた利点を提供する。

 

研究が言うこと

 塩摂取量と頭痛の関係を調査する研究は、研究された人口、頭痛の種類、および研究に関する他の要因によって異なる。

塩分、頭痛、高血圧

 2014年の研究では、血圧が高くても減塩食を食べた人は頭痛が少ないことが分かった。この研究には、高血圧前症または高血圧症第一期のいずれかの21歳以上の成人390人が参加した。

 参加者は塩分の多い食事か、DASH食として知られている低塩分の食事のいずれかを行うようにランダムに割り当てられた。(DASH食は果物、野菜、全粒穀物、飽和脂肪の少ない食品に重点を置いている。) その結果、ナトリウムの少ない食品を食べた人は、ナトリウムが多い食品を食べた人よりも頭痛が少ないことが明らかになった。

 2016年の同様の研究では、高血圧の高齢者975人を対象に、ナトリウム摂取量と頭痛との関係を調べた。研究著者らは、このグループではナトリウム摂取量の減少も頭痛のリスクの減少と関連していると結論付けた。

塩と片頭痛

 他の研究では、特に塩摂取量と片頭痛との関係を調べている。2015年の研究では、片頭痛を患う650人を6ヶ月間追跡調査した。その結果、炭水化物の摂取量を減らし、塩分の摂取量を増やした人は片頭痛が少ないことが分った。

 2021年の論文でも、片頭痛と塩摂取量との関係が判明した。この研究の参加者262人は20歳から50歳までで、片頭痛の診断を受けていた。研究者達は、塩摂取量が多いほどより長くより重度の片頭痛が起こると結論付けた。

研究の制限

 これらの研究にはいくつかの問題があった。例えば、最初の2つは高血圧前症または高血圧症の参加者のみを調べ、参加者が苦しんでいる頭痛の種類に特異的ではなかった。

 片頭痛研究の著者はまた、高レベルの塩分と片頭痛の間に必ずしも因果関係があるとは限らないと述べた。例えば、片頭痛のある人は頭痛を経験している時に単に塩を切望する可能性がある。

 全体としてこれらの研究はナトリウム摂取量と頭痛の関係を示唆しているが、医療提供者が、因果関係があることを確認するには、さらに研究が必要である。

 

どのくらいの塩を消費する必要があるか?

 ほとんどのアメリカ人は、毎日約3,400 mgの塩を摂取している。これはアメリカ心臓協会が推奨する1,500 mg、または1日小さじ3/42倍以上である。他の機関は1日当たり2,300 mgを推奨している。

 塩の過剰摂取は高血圧などの他の健康状態にも関連しているため、頭痛があるかどうかに関係なく、塩摂取量を制限することを勧める。

 

塩摂取量が多すぎる可能性がある兆候

 食事で塩分が多すぎる兆候は次の通りである。

  腫れ

  膨満感

  体重増加

過剰な塩摂取量の非常に重症例では、塩中毒が発生する可能性がある。これは高ナトリウム血症、そしてそれは腎臓の損傷、発作、昏睡などの危険で致命的な影響さえももたらす可能性がある。

 塩中毒の他の兆候は次の通りである。

  激しい喉の渇き

  吐き気

  嘔吐

  弱さ

 

要約

 いくつかの研究で塩摂取量の多さと頭痛との関係が発見されている。これらの研究の参加者は食事による塩摂取量が増えると、より長く重篤な頭痛が発生すると報告した。しかし、過剰塩摂取量が、実際に頭痛と因果関係があるかどうかを知るのは時期尚早である。しかし、塩の過剰摂取量は他の健康上の問題と関連しているため、頭痛が起こらない場合でも減塩を勧める。