FDAはアメリカ人の食品中の推奨塩含有量を低減

FDAはアメリカ人の食品中の推奨塩含有量を低減

FDA Reduces Recommended Salt Levels in Americans’ Food

By Steven Reinberg and Robert Preidt and Robin Foster HealthDay Reporters

https://www.usnews.com/ 2021.10.13

　2021年10月13日水曜日(HealthDay News) －アメリカ食品医薬品局(FDA)は水曜日に、加工食品、包装食品、調理済み食品のナトリウム含有量の推奨レベルを下げていると発表した。新しい自主ガイドラインの目標は、今後2.5年間で、アメリカ人の平均ナトリウム摂取量を１日当たり3,400 mgから3,000 mg(約12％削減)に減らすことである。「FDAは食事関連の慢性疾患の負担を軽減し、健康の公平性を高めるための取り組みにおける重要なステップを発表しているため、我々の国の健康にとって本当に重要な日である。」とFDA長官代理のジャネット・ウッドコック博士は、新しいガイドラインを発表するメディア・ブリーフィングで述べた。

　「我々は国家として心血管疾患、肥満、糖尿病などの食事関連の慢性疾患の蔓延に直面しており、人種的および民族的少数派グループに不釣り合いな影響を与えている。」とウッドコックは付け加えた。「その結果、何千人もの命が失われ、これらの予防可能な病気のために毎年数十億ドルが医療費に費やされている。また、食品中のナトリウムなどの特定の栄養素を制限することは、高血圧、心血管疾患、腎臓疾患などの疾患の予防に大きな役割を果たすことができることも知っている。」とウッドコックは述べている｡

　アメリカのザビエル・ベセラ保健福祉長官は、新しいガイドラインは必須ではないが、全てのアメリカ人がより健康になるのを助けるべきだと述べた。「FDAによるこれらの新しい勧告と目標は、これを全てのアメリカ人の健康転帰の改善に一歩近付ける。」と彼はメディア・ブリーフィングで言った。「それは、我々が前進するにつれて、アメリカ人がより健康であり続けるように軌道に乗せる。食事関連疾患の人的および経済的コストは驚異的である。そして何十万人ものアメリカ人が、これらの慢性疾患に罹患し、栄養不良の結果に直面するにつれて、困難な方法を学びつつある。したがって、今こそ我々がもっとうまくやる時である。」

　加工品および包装製品における推奨ナトリウム濃度の低下にもかかわらず、14歳以下の人のための１日当たり2,300 mgのアメリカ人の推奨制限に対するアメリカ人の食事ガイドラインをまだ満たしていない、と当局は指摘した。アメリカの食事に添加されるナトリウムの約70％は、包装、加工、レストランの食事から来ていると当局は指摘した。アメリカ心臓協会はFDAの動きを称賛したが、FDAは将来さらに前進する必要があると述べた。「これらの目標は、ナトリウム摂取量を減らすための重要な推進力となり、大きな健康上の利益をもたらし、医療費の削減につながる可能性がある。」と協会は声明で述べている｡「食糧供給におけるナトリウム量を下げることは、高血圧、心血管疾患、脳卒中、心臓発作、死亡のリスクを減らすだけでなく、今後10年間で数十億ドルの医療費を節約するであろう。食品およびレストラン業界の多くのメンバーは、製品中のナトリウムを減らし始めている。我々は、業界全体がこれらの目標を採用し、製品や食品中のナトリウムを減らすための既存の取り組みに基づいて構築することを強く奨励している。

　それでも、「ナトリウム摂取量を１日当たり3,000 mgに減らすだけでは不十分である。ナトリウムをさらに2,300 mgに減らすことで、推定450,000例の心血管疾患を予防し、200万の生活の質を調整された寿命を獲得し、20年間で約400億ドルの医療費を節約できる。」とアメリカ心臓協会は述べた。ある栄養士も同意見である。「これは第一歩であるが、我々はより強いスタンスを取る必要がある。」とニューヨーク市のNorthwell Health’s Katz Instituteとニューヨーク州ウェストチェスターの登録された栄養士でプログラム・ディレクターであるSharon Zarabiは述べている｡

　「ほとんどの人々は、塩振り出し器の使用を避けるために、低ナトリウム食を食べると信じている。彼等は、ナトリウムの大部分が我々が消費する全ての包装食品に潜んでいることをほとんど知らない。それらは保存寿命を延すための風味強化剤および防腐剤として役立つ。その影響は多重に及び、血圧に影響を与え、心血管疾患、脳卒中、癌のリスクを高め、炎症を増大させる。中国のテイクアウトやポップコーンを食べた後で、なぜそんなに脹れ上がるのか不思議に思ったことはないか？」とZarabiは言った。

　FDAの新しいガイドラインは加工食品、包装食品、調理済み食品の163カテゴリーをカバーしている。ウッドコックは「研究は人々が推奨よりも50％多くのナトリウムを消費していることを示している。これには最も若く、最も脆弱な人口が含まれ、2～13歳の子供の95％以上が年齢層のナトリウム推奨限度を超えている。彼女はFDAのニュース・レリースで、「食品業界の多くの企業がすでに製品中のナトリウム含有量に変更を加えており、これは励みになるが、消費者が推奨されるナトリウム制限を満たすのを助けるためにあらゆる種類の食品にわたる追加のサポートが必要である。