戻る

塩代替物:本当の健康的な代替品か?

Salt Substitutes: A Healthy Alternative to the Real Thing?

                                                       https://www.uhhospitals.org/   2023.06.15

 

過剰な塩摂取量と高血圧との関連性は十分に確立されているにもかかわらず、多くの人は塩を愛している。塩(別名塩化ナトリウムまたはナトリウム)を減らすのは、食料品店やレストランの非常に多くの食品にミネラルが添加されていることを考えると、難しい場合がある。

 塩の代替品は何十年も前から存在している。しかし、それらは本物に代わる健全な代替品か?

 

なぜ塩を制限しなければならないか?

 高血圧はアメリカ成人のほぼ半数に影響を及ぼしている。「サイレントキラー」とも呼ばれる高血圧は、心臓発作、心不全、脳卒中などの心血管疾患のリスクを高める。

 成人の高血圧の主な原因の1つは、過剰な食事によるナトリウム摂取量である。必須栄養素であるナトリウムは、体液の健康的なバランスを維持し、筋肉や神経の正常な機能を助けるために少量必要である。しかし、ナトリウムが多すぎると血管内に体液が蓄積し、より多くの血液を全身に送りだすために心臓の働きが強化され、その過程で血圧が上昇する。

 アメリカでは、加工食品、包装食品、調理済み食品、レストラン食品の多くに高圧レベルのナトリウムが添加されている。実際、アメリカ人が摂取するナトリウムの75%以上は塩入れからではなく、これらの種類の食品から摂取されている。

 アメリカ心臓協会は成人のナトリウム摂取量を1日当たり2,300 mg以下にすることを推奨しており、1トン当り1,500 mgがさらに良い目標であるとしている。平均的な成人は毎日3,400 mg以上のナトリウムを摂取しているが、これは推奨限度をはるかに超えている。

 

塩の代替品とは何か?

 ほとんどの塩代替品はナトリウムの全部または一部をナトリウムに似た味を持つ天然の塩様化合物である塩化カリウムに置き換える。多くの人にとって、塩化カリウムとナトリウムの味は非常に似ているため、切り替えるのはかなり簡単である。しかし、人によっては、特に大量に使用した場合、塩化カリウムの苦い味や金属的な味を感じることがある。

 純粋な塩化カリウム・ベースの塩代替品を好まない人のために、塩化ナトリウムと塩化カリウムのブレンドを含む「ライト」塩製品を用意している。多くの場合「低ナトリウム」製品と表示されているこれらの代替塩は、より伝統的な塩の味をしているが、従来の食卓塩よりもナトリウムの含有量が少ない。

 

しかし、それはあなたにとって良いことか?

 塩化カリウムには血圧を下げるのに役立つミネラルであるカリウムが含まれている。その結果、ナトリウムを減らしながらカリウムの補給を増やすという組み合わせにより、塩代替品が多くの人にとって健康的な代替品となる可能性がある。

 しかし、塩代替品に含まれる余分なカリウムを避けるべき人もいる。塩代替品は、腎臓病、心臓病、肝臓病、糖尿病などの疾患を持つ人々の血中カリウム濃度を危険なレベルまで上昇させる可能性がある。また、アンジオテンシン変換酵素阻害剤やカリウム保持性利尿薬などの特定の血圧低下薬を服用している場合、代替塩によって血中カリウムが不健康なレベルまで上昇する可能性がある。塩代替品の使用を検討している場合は、医師または医療チームに相談する必要がある。

 

塩の他の健康的な代替品

 塩摂取量を減らすということは、風味豊かな食物の楽しみを味覚から奪う必要があると言う意味ではない。栄養士は塩を減らしたい人にさまざまなハーブ、スパイス、調味料を使って料理して見るとこを良く勧める。料理で試してみたい風味豊かな塩の代替品は次の通りである:

ニンニク

レモン汁または皮

挽いた黒コショウ

乾燥玉ネギまたは玉ネギパウダー

栄養酵母

バルサミコ、アップルサイダー、赤ワイン・ビネガー

パプリカ

トリュフオイル

生姜

ローズマリ、コリアンダー、ディル、セージ、タラゴン、シナモンなどのさまざまなハーブやスパイス