塩平原
かつて湖の湖底であったこれらの平らな地域は塩やミネラルで覆われている
Salt Flats
By Amanda Briney
thoughtco.com より 2019.04.10
塩田とも呼ばれる塩平原はかつて湖底であった陸地の巨大で平らな地域である。塩平原は塩とその他のミネラルで覆われ、塩があるためしばしば白く見える。陸地のこれらの地域は一般的に砂漠を形成し、大量の水が何千年もの間に蒸発して乾燥した他の場所と塩や他のミネラルが残された。世界中では塩平原が発見されており、最大事例の幾つかはボリビアのウユニ塩湖やユタ州のボンネビル塩平原、カリフォルニアのデスバレー国立公園で発見されている物である。
塩平原の形成
アメリカ合衆国国立公園局によると、塩平原の形成に必要とされる客観的な3条件がある。これらは塩類の給源で、塩分が洗い流されないように密閉された流域で、降雨量よりも蒸発量が大きい乾燥気候では、水が干上がったとき塩類が残される。乾燥気候が塩平原形成に最も重要な要素である。乾燥地域では水が少ないので、大きく曲がりくねった流れのネットワークは希である。結果として、それらが全くなければ、多くの湖は小川のような自然の出口はない。流れ出る水の形成がない閉鎖された流域が重要である。例えば、アメリカ合衆国西部では、ネバダ州やユタ州には盆地や地域がある。これらの盆地の地形は排水が出来ない深く平らな窪地を形成しており、したがって、周囲を取り囲んでいる山脈のためにその地域からの排水はできない。結局、乾燥気候のために蒸発量が降水量を上回るので盆地に最終的に塩平原が形成される。
閉鎖された排水盆地と乾燥気候に加えて、塩平原が形成される湖には実際に塩や他のミネラルも存在しなければならない。全ての水は様々な溶存ミネラルを含んでおり、数千年間の蒸発を通して湖が干上がるにつれてミネラルは個体となり、かつて湖であったところに溜まる。水の中にあるミネラルにはカルサイトや石膏があるが、ほとんどがハライトである塩が水の中に高濃度である。ハライトや他の塩類が多量にある場所で塩平原が次第に形成される。
ボンネビル塩平原は10,000年以上前にユタ州の1/3を覆ったボンネビル湖の遺物。そこ
は地球上で最も平らな地域の1つで、地上のスピード記録用の理想的な場所となっている。
塩平原の事例
ウユニ湖
アメリカ合衆国、南アメリカ、およびアフリカのような場所で大規模な塩平原が世界中で発見されている。ボリビアのポトシとオルロにあるウユニ塩湖は世界最大の塩平原である。10,852平方キロメーターを覆い、標高3,656メートルの所にある。ウユニ塩湖はアンデス山脈が隆起したときに形成されたアルティプラノ平原の一部である。平原には多くの湖や何千年以上も前に蒸発した幾つかの前史湖から出来た塩平原である。その地域は約30,000年から42,000年前にミンチン湖と呼ばれる非常に大きな湖であったと科学者達は信じている。降雨がないためにミンチン湖が干上がり始めると、(その地域はアンデス山脈によって取り囲まれている)それは一連の小さな湖や乾燥地域となった。結局、プーポとウルウル湖やウユニ湖やコイパサ湖の塩平原が残された全てであった。
ウユニ塩湖はその非常に大きなサイズのために重要であるだけでなく、ピンク色のフラミンゴの大きな繁殖地であるために、アルティプラノ平原を横切る移動ルートとしても役立っており、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウムのような価値のあるミネラルが豊富に採鉱できる地域である。
ボンネビル塩平原
ボンネビル塩平原はアメリカ合衆国のユタ州にあり、ネバダ州境とグレート・ソルト・レークとの間である。そこは約116.5平方キロメーターあり、重要な環境問題の領域と特別なレクリエーション管理領域としてアメリカ合衆国国土管理局によって管理されている。それらはアメリカ合衆国の流域圏の一部である。
ボンネビル塩平原は約17,000年前にその地域に存在した非常に大きなボンネビル湖の遺物である。そのピーク時には、湖の深さは304 mあった。国土管理局によると、湖の深度についてのエビデンスは周囲のシルバーアイランド山脈で見られる。塩平原が気候変動で降雨量の低下で形成され始め、ボンネビル湖の水は蒸発し、後退し始めた。水が蒸発すると、カリウムやハライトのようなミネラルが残された土壌の上に析出した。結局、これらのミネラルが積み上がり、引き締められて硬く平らな塩表面を形成した。
今日、ボンネビル塩平原は中心で厚さが約1.5 mあり、縁では厚さ数インチである。ボンネビル塩平原は約90%の塩で、約1.47億トン塩がある。
デスバレー
バッドウォーター・ベイスン塩平原はカリフォルニア州のデスバレー国立公園にあり、約518平方キロメーターを覆っている。塩平原は古代マンリー湖の遺物で、今日のもっと活動的な気候過程と同様に約10,000 – 11,000年前にデスバレーを満たしていた。バッドウォーター・ベイスンの塩の主な給源はその湖が蒸発した物で、ピーク時に盆地全体に広がっていたデスバレーの23,310平方キロメーター近くの排水系からの物でもあった。雨期にはコレラの山脈に降雨があり、非常に低い標高のデスバレー(事実、バッドウォーター・ベイスンは北アメリカで一番低く、標高-86 mである)に流れこむ。雨の多い年には、一時的に湖ができ、非常に暑い乾燥した夏にこの水は蒸発し、塩化ナトリウムのようなミネラルが後に残される。数千年後、塩地殻が形成され、塩平原が出来た。
塩平原上の活動
塩や他のミネラルが大量にあるため、塩平原はそれらの資源を採鉱する場所にしばしばなる。さらに、非常に大きく平らな自然であるため、その上で多くの他の人間活動や開発がある。例えば、ボンネビル塩平原は陸地のスピード記録を出すホームであり、一方、ウユニ塩湖は衛星の校正のために理想的な場所である。それらの平らな自然は良い旅行ルートになり、州間高速道路80号線はボンネビル塩平原の一部を通っている。