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研究者達はナトリウム・イオン電池の容量を高める技術を開発

Researchers Develop Technique to Boost Sodium-Ion Battery Capacity

 By Lancaster University

https://techxplore.com/  より   2024.06.19

 

 研究者達は、ナトリウム・イオン電池の容量を増やす方法という問題を解決する新しい技術を開発した。

 A@@lied Physics Reviewsに掲載されたこの研究は、ランカスター大学のOleg Kolosov教授と福建師範大学のZhigao Huang教授が共同で主導し、主要な結果はランカスター大学と福州大学のYue Chen准教授が得た。

 Kolosov教授は、「充電可能な蓄電のナノスケール研究は、新しい効率的で安全な電池の開発に不可欠である。

 「この研究により、リチウムはナトリウム電池に比べてはるかに希少で採掘が難しいため、リチウム・イオン電池に代わる安価で安全なエネルギー貯蔵が可能になる。この基礎研究により、電池のサイクル安定性、寿命、容量が最終的に向上すると期待されている。」

 研究者達は、充電式電池の動作中(オペランド)に直接、充電式電池の界面をナノスケールで画像化するための電気化学超音波力顕微鏡という独自の技術を開発した。これは、既存の電気化学特性評価法では不可能なことであった。電気化学超音波力顕微鏡により、研究、容量、電力、寿命に影響を与えるこれらの電池の重要な要素の1つである固体界面の形成と特性を観察することができた。

 NEXGENNAファラデー研究所プロジェクトの一環として開発されたこの新技術は、ナトリウムを炭素電極に共挿入するための媒体として溶媒を使用し、ナトリウム・イオン電池の容量を増やす方法という長年の問題を解決する。

 科学者達は、電池の充電/放電プロセス中に不動態化固体界面層の形成を誘導することで、電解質と電極間の電荷キャリアの往復を維持する方法を発見し、効率的で強力なナトリウム・イオン電池を実現した。