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海水の使用

Uses of Seawater

https://sciencing.com/より   2020.04.01

 

 水は地球の表面の約70%を占めており、そのほとんどすべてが海水であり、多かれ少なかれ海水と同義である。(ほとんどの池や湖は淡水と見なされているため、海は内陸の塩水の「かけら」である。これは珍しいことである。) その結果、人間は海水に浮いたり、見つめたりするよりも、海水と関係のある多くの事を考え出した。

 海水のバケツをつかんすぐに実用的な用途を見つけることは出来ない。体液に対して非常に高張であるため、飲むことは出来ない。しかし、適切なツールと創意工夫があれば、純粋ではないH2Oのこの大量の埋蔵量の一部を有効に活用できる。

 

海水の重要性とは?

 大気は二酸化炭素や酸素などのガスを貯蔵する地球の主な貯蔵庫だと自然に考えるかもしれないが、その下の海洋は実際にはるかに巨大な貯蔵庫であり、地球の酸素の半分を生成し、大気自身として約50倍の二酸化炭素を貯蔵している。植物は燃料としてCO2を使用し、廃棄物として酸素を生成し、動物はその逆を行うため、これは地球の生物学的バランスの通常の維持にとって重要である。

 海は、アメリカだけで毎年3,000億ドル近くの収入をもたらしており、アメリカの貿易の4分の3以上が何らかの形で海に関係している。

 

塩水の事実

● 淡水の水中のNaCl1,000 ppm(100万分の1)未満である。薄い塩水の範囲は1,000 ppmから3,000 ppmである。中程度の塩水は3,000 pppmから10,000 ppmの範囲である。最後に、高塩水の範囲は10,000 ppmから35,000 ppmである。

● 世界最大の内陸の1つであるユタ州のグレート・ソルト・レークを含め、アメリカも水の約13(8分の1)は塩水である。その塩分はいくつかの点でそれを使用できなくするが、これは、例えば、水の使用の半分以上が塩水である鉱業での使用をしない。

● 「海洋深層水」は海面下200 m以上の深さから得られる水を指す用語である。

● 2018年、アメリカの水の使用量は48年ぶりの最低水準にまで落ち込み、2010年に始まった減少が続いている。

● 海洋活動を中心とした産業の結果、約300万人のアメリカ人が雇用されている。

 

海水の使用

 海水の使用は蒸留または浸透のいずれかによって行うことができる淡水化によって容易になる。海水を飲用可能にすることは明らかに有用な目標であるが、このプロセスには費用がかかるため、通常は大規模な工業規模でのみ実行される。

 塩水に関して言えば、健康の観点から言えば、塩水にはアテローム発生(体の組織に血液を運ぶ動脈での「プラーク」の形成)の防止が含まれるという証拠がいくつかある。また、湿疹などの皮膚疾患の症状の治療にも役立つ可能性があり、高脂肪食に起因する可能性のある肝臓への損傷の一部を防ぐこともできる。

 海洋深層水は乳ガンを含む特定のガンの予防に効果がある可能性がある。このメカニズムは2020年の時点では良く分っていないが、海洋深層水を使用したガン予防の分野での研究努力は続けられている。また、海洋深層水は糖尿病の症状の一部を軽減できると考えられている。