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塩代替物と高血圧について知っておくべきこと

What You Need to Know about Salt Substitutes and Hypertension

By Samuel I. Fink

https://www.samuelfinkmd.com/

 

 アメリカ心臓協会は、アメリカ人の成人1300万人が高血圧に苦しんでいると推定している。また、高血圧は心血管疾患の原因となり、主な死因となっている。しかし、高血圧と同じくらい致命的であるが、多くの場合、生活様式を変えることで制御できる可能性がある。

 5月は全国高血圧教育月間である。そこで高血圧の主な原因の1つであるナトリウムの過剰に焦点を当てたいと思う。加工スナック、ファーストフード、デリ肉など、いくつかの食品にはナトリウムを多く含まれている。そして、多くの高血圧患者に対して、フィンク博士は治療計画の一環としてナトリウム摂取量を減らすことを推奨している。

 毎日の食事を変えると、驚くべき効果が得られることがある。DASHダイエット(高血圧を沮止するための食事アプローチ)では、より多くの果物と野菜、赤身の肉、健康的な脂肪を摂取し、ナトリウムと砂糖を減らすことによって健康的な食事を導入する。研究によると、高血圧の人がDASH食を実践すると、わずか2週間後に血圧の数値が下がり始めることが分る。

 

高血圧における塩の役割

 塩化ナトリウム、別名食卓塩は、血圧を下げる障害となる可能性がある。血圧が130/80以上の場合は、塩分の習慣を止めることで大きな変化が生じる可能性がある。食事中の塩分が多すぎると体液が滞留し、心臓が血液を体中に送り出すことが困難になり、高血圧につながる。塩化ナトリウムの摂取量を1日当たり1,500 mgに減らすと、血圧を下げることができる可能性がある。

 塩分を控えること、あるいは減塩することさえ簡単ではない。幸いなことに、役立つ塩の代替品がある。

 

塩の代替品とは何か?

 ほとんどの「塩代替品」は塩化ナトリウムに良く似た味の塩化カリウムで作られている。実際、多くの人にとって、味が良く似ているため、簡単に切り替えることができる。

 しかし、塩化カリウムの味が合わない場合は、いわゆる「ライト」塩の代替品がある。多くの場合、「低ナトリウム」と表示されており、塩化ナトリウムと塩化カリウムの混合物が含まれている。これらの塩代替品は、塩味が強くなるが、従来の食卓塩よりも塩化ナトリウムが少なくなる。ただし、これらの軽い塩の代替品にはある程度の塩化ナトリウムが含まれているため、慎重に行う必要があることに注意する。

 

注意:塩代替品は人によっては危険である

 前述したように、塩代替品にはカリウム保持性利尿薬が含まれており、ほとんどの人にとってカリウムは血圧をさらに下げるのに役立つ。しかし、代替品に含まれる余分なカリウムを避ける必要がある人もいる。腎臓病を煩っている人、または特定の高血圧薬を服用している人は、フィンク博士の承認がない限り、カリウム摂取量を増やしてはいけない。

 

フレーバーの冒険を楽しもう

 塩の代替品が使えない、または塩が嫌いな場合は、ハーブやスパイスを使って風味豊かな料理を作ることができる。貴方の味覚をワンランク植えに引き上げる無塩ブレンドが沢山なる。すでに作成されている物を見つけることも、独自の物を思いつくこともできる。

 ローズマリー、タイム、オニオンパウダー、ガーリックパウダー、パセリ、コリアンダー、セージ、セロリシードなどのハーブを試す。食品によってはレモンやライムを搾ると、余分な塩分を摂取することなく、必要な効果をさらに高めることができる。