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CATL10分間の充電で400 kmの航続を可能にする

電気自動車用電池を発表

CALT Unveils EV Battery Enabling a 400 km Driving Range on a 10 Minute Charge

By Valerie Thompson

https://www.pv-magazine.com/  より   2023.08.22

 

中国の電池業界の有力企業であるCATLは、10分間の高速充電で長距離走行が可能になるとされる新しい電気自動車用電池を発表した。今年末までに量産が開始され、この電池を搭載した車両は2024年の第1四半期に発表される予定であるという。

 

 CATLは、10分間の充電で400 km走行できると主張する。新しい電気自動車用電池を発表した。中国の電池メーカーは、Shenxing電池はフル充電で700 kmの航続距離を可能にすると述べた。同社によれば、この性能レベルは、最大電流(4C)の定格アンペア時定格の4倍の出力を持つ電池としては初めてだという。

 安全機能には、アップグレードされた電解液、安全コーティングを施したセパレーター、温度制御アルゴリズムが含まれる。室温では、電池は10分で80%の充電状態まで充電されると言われている。気温が-10℃にも達する寒い天気では、その温度制御技術がセルを最適な動作範囲まで急速に加熱し30分以内に080%の充電を可能にする。

 同社はまた、この電池技術によりグラファイトの表面特性を変更することでリチウム・イオンの挿入速度を向上させ、挿入チャネルを増加させ、挿入距離を短縮し、抵抗を低減するグラファイトのイノベーションなど、リチウム・イオンの迅速な抽出と充電信号への迅速な応答が可能になると述べた。

 さらに、その電解質配合により、電解質の粘度が低下して導電率が向上するとされており、固体電解質界面層が薄くなったことで、リチウム・イオンの移動抵抗も減少する。

 「メーカーは声明で、「アップグレードされた電解液と安定性の高いコーティングを施したセパレーターを使用して、Shenxing電池を二重に保護している。」と述べた。「インテリジェントなアルゴリズムを使用してセル内のグローバルな温度場を制御することにより、CATLは高速給油によってもたらされる問題を解決できるリアルタイム故障テスト・システムを構築し、Shenxing電池の高レベルの安定性を可能にした。

 2021年、CATLはエネルギー密度160 Wh/kgの第一世代ナトリウム・イオン電池を発表し、次世代では200 Wh/kgに増加すると約束した。

 2022年、CATLはセル・トゥ・パック技術の第三世代であるQilin電池を発表し、これまでで最高の統合レベルを主張した。報道によると、Qilin72%と言う記録的な体積利用効率と最大255 Wh/kgのエネルギー密度を備え、1,000 kmを超える航続距離を実現でき、これは5分間のホットスタートと10分間の充電に相当する。充電状態は1080%になる。

 中国の電池メーカーは、2022年に世界の電気自動車用電池の37%とエネルギー貯蔵電池の43.4%を生産し、合計289 GWhに達した。