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海水淡水化用途の塩水フロー電池

Saltwater Flow Battery for Water Desalination Applications

By Beatriz Santos

https://www.pv-magazine.com/  より   2023.03.14

 

Infinity Turbineは、塩水レッドクロス・フロー電池に蓄えられた電気を使用して、海水からきれいな飲料水を生成する新しいシステムを開発した。この技術はクルーズ船や貨物船で使用できると述べた。

 

 アメリカを拠点とするInfinity Turbineは、子会社のSalgenxから塩水レッドクロス・フロー電池を展開する新しい海水淡水化システムを開発したと発表した。「海水淡水化システムは、バナジウムまたは臭素フロー電池で典型的な、膜なしで電気を貯蔵または放電するために2つの電極間でイオンを移動する塩水フロー電池サイクルを使用して動作する。」とSalgenxCEOであるGreg Giesepv magazineに語った。「この場合、このプロセスは塩水または海水から除去するために使用される。このシステムは、太陽光発電や大型風力タービンなどの再生可能エネルギー源を使用して電池を充電できるため、環境に優しく、費用対効果も高くなる。」

 Gieseによると、新しい海水淡水化システムは現在、ラボ環境で開発されており、固定船と船舶の両方の用途で実際の環境で試用される予定である。

 Gieseによると、この技術は、クルーズ船や貨物船、および淡水での輸送や高価な逆浸透システムの試用よりも淡水化が優れた対応である高度な基地軍事作戦で試用できるとされている。

 「これは海水淡水化業界にとってゲームチェンジャーである。」とGieseは述べている。「我々のシステムは、水不足が大きな問題となっている地域では不可欠な海水から淡水を生産する持続可能で費用効果の高い方法を提供する。我々はこの技術の最前線に立つことに興奮しており、パートナーと協力してこの解決策を世界中のコミュニティに提供することを楽しみにしている。」

 電池メーカーは、塩水レッドクロス・フロー電池のエネルギー密度は125.7 Wh/Lであると述べた。同社は、材料費が5ドル/kWh、システム・インフラストラクチャが257 kWh、総システム・コストが500,000ドル、つまり3,000 kWh電池の場合166.3 kWh、であると主張している。