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塩水フロー電池は充電中にグラフェンを生成する

Saltwater Flow Battery Produces Graphene While Charging

By Beatriz Santos

https://www.pv-magazine.com/  より   2023.04.13

 

Salgenxは、塩水フロー電池からオンデマンドでグラフェンを製造する方法を開発した。この技術は、電池のカソード」の電気化学的特性を利用して、グラファイトをグラフェンの個々の層に剥離する。同社は、グラム当り1.25ドル未満でグラフェンを生産でき、貯蔵ビジネスに追加の収入源を提供すると述べている。

 

 Salgenxは塩水レッドクロス・フロー電池を使用したグラフェン製塩方法を開発した。メンブレス電池は、塩化ナトリウム(NaCl)をナトリウム(Na)と塩素に分解する電解槽を使用して充放電する。

 「塩素は水性電解質に貯蔵され、ナトリウムはカソードに貯蔵される。」とSalgenxCEOであるGreg Giesepv magazineに語った。「この場合、陰極はナトリウムをインターカレートする犠牲材料であるグラファイトで構成されている。Salgenxはグラファイトをグラフェンの個々の層に剥離する独自の技術を適用し、さらに処理して高純度にすることができる。」

 グラフェン剥離のプロセスは電気化学的プロセスのために充電中に発生する。このトピックスに関する最近の論文によると、グラファイト・ホストに電位が印加されると、電解質中のゲスト電荷種がグラファイトの層間ギャラリーにインターカレートされ、構造膨張に寄与するガス状生成物を生成する。

 この方法はナトリウムを使い果たさず、電池の放電プロセスに残す。Salgenxは、グラフェンの平均価格が1 グラム当たり100400ドルであるのに対し、グラフェンは1 グラム当たり1.25ドル未満で生産できると主張している。「Salgenxのフロー電池システムは通常、オフピーク時間帯に充電するのに通常46時間かかるため、グラフェンの同時生産が可能となり、回収率が向上し、収益モデルになる。」とアメリカに本拠を置く技術新興企業は声明で述べた。

 オンデマンド。グラフェン製造機は、当初はグラスファイバーおよび炭素繊維製薬業界を対象としているが、あらゆるグラフェン添加剤スペースに適用できると報告されている。

 3月、Salgenxは、電池に蓄えられた電気を使用して海水からきれいな飲料水を生成するシステムを開発したと述べた。