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塩代替物は血圧低下、疾患や死亡危険率の低下に関連している

Salt Substitutes Linked to Lower Blood Pressure, Reduced Event and Mortality Risk

By Bruce Neal

https:///www.practicalcardiology.com       2022.08.11

 

塩代替物と脳卒中研究の研究者による系統的レビューとメタアナリシスは、塩代替物の使用で観察された血圧の低下、および全体的な死亡リスクと心血管特異な原因による死亡率に対する使用の影響についてのさらなる洞察を提供する。

 

 新しい研究は、社会レベルでの心血管疾患の影響を軽減するための公衆衛生の取り組みにおける塩代替物の大規模な使用を支持するさらなる証拠を提供している。画期的な塩代替物と脳卒中研究の研究者が率いる系統的レビューとメタアナリシスの結果は、心血管特異的な原因による死亡率と死亡リスクの全体的なリスクへの影響と同様に塩代替物の使用で観察された血圧の明らかな低下の概要を提供する。

 「塩代替物は、地域や多様な参加者のサブセット全体で一貫した血圧低下効果を生み出す。臨床転帰に対する塩代替物の血圧媒介の有益な効果は、悪影響なしに幅広い集団にわたって発生する可能性が高いようである。」と研究者は書いている。

 塩代替物と脳卒中研究の主任研究者でもあったGeorge Institute for Global HealthBruce Nealが率いる現在の研究は、より広い集団グループの臨床転帰に対する塩代替物の効果のさらなる証拠を提供することを目的として開始された。そうするために、研究者は並行群間、ステップ・ウェッジ、またはクラスターランダム化比較試験の系統的レビューとメタアナリシスとして彼等の努力を設計した血圧または臨床転帰に対する塩代替物の影響を評価した。

 開始から2021831日までのPubmedEmbaseCochrane Libraryのデータベースを検索した結果、研究者達は31,939例の参加者を含む21件の試験を同定し、解析に組み入れた。組み入れ対象として同定された21件の試験のうち、19件が血圧に対する効果を報告し、5件が臨床結果に対する効果を報告した。解析の目的で、メタアナリシスおよびメタ回帰を用いて、試験、地理的位置、および患者サブグループ間での所見の一貫性を推定した。

 分析の結果、研究者達は、塩代替物の使用が収縮期血圧と拡張期血圧の全体的な低下と関連していることを発見した。それについて研究者達は、地理的地域に関係なく、年齢、性別、高血圧病歴、肥満度指数、ベースライン血圧、ベースライン24時間尿中ナトリウムおよびベースライン24時間尿中カリウムによって定義された患者のサブグループ間で一貫しているように見えたと指摘した。メタ回帰を使用して、研究者達は、塩代替物中の塩化ナトリウムの割合が10%低い毎にそれぞれ拡張期血圧で-0.95 mmHg、および収縮期血圧で-1.53 mmHgの大幅な低下することを明らかにした。追加の解析では、総死亡率、心血管死亡率、および心血管疾患に対する塩代替物使用の明らかな保護効果が観察された。

 「これらの調査結果は、偶然の遊びを反映し、食事中のナトリウム量を減らし、食事中のカリウム摂取量を増やし、血圧下げ、主要な心血管疾患を予防するための戦略として、臨床診療および公衆衛生政策における塩代替物の採用を支持する可能性は低い。」と研究者達は付け加えた。