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PNNL、ナトリウム電池の革新を推進するための世界会議を主催

PNNL Hosts Global Gathering to Advance Sodium Battery Innovation

By Karisa Saywers

https://www.pnnl.gov/      2024.12.06

 

会議は協力してエネルギー貯蔵解決策を推進。

 

 20241111日から14日まで開催された第9回ナトリウム電池に関する国際会議には、世界中から160人以上の学術研究者、業界リーダー、政策専門家が太平洋岸西部国立研究所のリッチランド・キャンパスに集まった。このイベントは11ヶ国の専門家を集め、持続可能なナトリウム電池技術を前進させるための世界フォーラムとして機能した。

 「この会議は、エネルギー貯蔵のニーズに対する豊富で低コストの解決策としてのナトリウム電池の可能性について学び、議論する機会であった。」と、会議を主催した太平洋岸西部国立研究所の材料科学者Xiaolin Liは語った。「太平洋岸西部国立研究所に専門家をお迎えし、Grid Storge Launchpad(GSL)などの研究所のナトリウム・イオンに関する専門知識と機能を紹介できることを嬉しく思う。」

 4日間にわたって参加者はナトリウム電池技術のリーダーによる40件を超える講演に参加した。議論は科学的発見からナトリウム電池開発の現状の評価まで多岐にわたり、専門家はこの分野のさらなる進歩に向けた戦略を探った。参加者はまた、電池材料、システム、および用途の最新開発に関する27件のプロジェクトを紹介する機会もあった。各日の最後にはネットワーキングの機会があり、参加者は交流しアイデア共有した。

 「このプログラムは非常に有益で、化学と商業化のプロセスの両方について深く探求し、ナトリウム・イオン電池分野に関する貴重で包括的な視点を提供した。」と、会議参加者のCognys IndustrialAllen Stonebergは述べた。

 

GSLにスポットライトを当てる

 太平洋岸西部国立研究所でイベントを開催したことで、エネルギー省電力局が資金提供している7,500万ドルの研究開発施設であるGSLを紹介する機会が生まれた。会議の参加者はGSLを見学し、基礎材料やデバイスの試作から100 kW規模のテストと検証まで、この施設が電池開発のライフサイクル全体をサポートする方法を学んだ。会議の参加者はGSLを見学し、ナトリウム・イオン電池を含むエネルギー貯蔵技術の開発における施設の幅広い機能について学んだ。

 「GSLは、ナトリウム・イオン技術における主要なパフォーマンスと拡張性の解決策の開発を加速するためのツールを提供し、世界規模でエネルギー貯蔵を変革する実際の用途にさらに近づく。」と、GSLディレクターのVince Sprenkleは述べている。

 

ナトリウム・イオン電池の未来を形作る

 ナトリウム・イオン電池は、エネルギー貯蔵の有望な解決策として認知されつつある。エネルギー密度の向上や寿命の延長などの課題により、ナトリウム電池の商業生産が遅れているが、送電網エネルギー貯蔵のためのナトリウム・イオン・アライアンス(SAGES)などの取り組みは、これらのハードルを克服して導入を加速することに重点を置いている。

 「リチウム・イオンが電気自動車や送電網用途で商業的に実現可能になるまでに40年かかったが、ナトリウムの学習曲線を加速させる必要がある。」とSprenkleは語る。「どのようなナトリウム技術に興味があるかに関係なく、我々は協力して厳密にテストし、検証し、性能とコストを満たす必要がある。そうすれば、それを世界に提供することができる。」

 

国際協力がイノベーションを推進

 この会議は国境を越えた協力の重要性を実証した。ICNaBの計画には何ヶ月もの計画と調整が費やされた。多様な講演者のラインナップの選定からロジスティクスの調整、影響力のある課題の作成まで、世界中の次の個人と委員会が会議の成功のために尽力した。

 以下省略。