塩辛い汗をかいていることを示す5つの兆候と、その場合の注意点
5 Signs You Have Salty Sweat – and What to Konow If You Do
By Kathleen Felton
https://www.onepeloton.com/ 2024.08.24
すべての汗には多少の塩分が含まれているが、人によっては汗に含まれるナトリウムの量が他の人より多い場合がある。
長距離走や蒸し暑い室内サイクリングのクラス中に頬を伝う汗を誤ってなめてしまったことがあるなら、おそらく最初に思い浮かぶのは「塩!」であろう。その通りである。汗は、運動中に体を冷やすために体が使うプロセスのお陰で、間違いなく塩辛い味がする。
汗に塩味を感じるのはまったく普通のことであるが、人によっては他の人よりもナトリウム濃度が高いことがある。その理由と塩辛い汗の兆候をいくつか紹介する。
汗が塩辛いのはなぜか?
誰もが汗をかくが、それは塩辛いはずである。「汗には大量のナトリウムが含まれている。」とニューヨークを拠点とするスポーツ栄養学の認定を受けた登録栄養士で運動生理学者のGabbi Berkow栄養士は言う。
Berkowの説明によると、体温を下げるために体が汗をかく、とBerkowは説明する。運動中やそれに伴うが猛暑の時は、汗腺が刺激されて毛穴から汗が出る。こうすると皮膚から水分が蒸発し、体温が下がる。
その過程で、体は水分とナトリウムのバランスを保つために巧妙に働く。水分とともにナトリウムも排泄されるが、これは重要なことである。「細胞は塩分を保持したまま水分を失いたくないからである。」とBerkowは言う。また、少量のカリウム(別の電解質)や、アンモニアや尿素などの化学物質も汗に含まれている。
しかし、汗に含まれる成分はナトリウムだけではないが、ナトリウムは際立った成分である。「塩は人間の味覚で感知できる唯一の電解質である。」と、プロのアスリートや活動的な家族と働くスポーツ栄養士のKelly Jonesは言う。汗を一滴なめると塩の味がするのはそのためである。
なぜ汗が塩辛いのか?
汗にはナトリウムが含まれているが、人によっては他の人よりも濃度が高いことがある。専門家によると、これはいくつかの異なる要因によって引き起こされる可能性がある。
塩辛い汗が出る理由の1つは、最近、ナトリウムを多く含む食品や飲料を沢山食べていることである。その結果、体は「余分なナトリウムを排出して体液バランスを維持し、高血圧を防ごうとしている。」とBerkowは説明する。例えば、2018年にJournal of Hypertensionで行なわれた小規模な研究では、研究者は最近、塩分の多い食事を摂取していた参加者の汗のナトリウム濃度が高いことを発見した。
激しい運動をしている、外がとても暑い、あるいは単に他の人よりも発汗量が多いなどの理由で汗の量が増えるということは、体から失われるナトリウム量が増え、汗の塩分濃度が高くなることを意味する場合もある。2016年に行なわれたトレーニングを受けた男性持久力アスリートを対象とした研究では、汗の損失量が多いアスリートの汗に含まれるナトリウム濃度が「著しく」高いことが分かった。
環境、高度、ホルモンの変動、最近飲んだアルコールの量、そして昔ながらの遺伝など、他の要因も関係してくる可能性がある。「発汗量と汗に含まれるナトリウム量には、遺伝的変動がかなりある。」とJonesは言う。
塩分の多い汗は良いのか悪いのか?
運動前、運動中、運動後に体調が正常で、体の回復が順調であれば、汗に塩分が多くても少なくても心配する必要はないとJunesは言う。「人によって体の機能は少し実異なる。」と同氏は付け加え、汗の塩分濃度は遺伝や平均以上の活動レベルなど、さまざまな(完全に正常な)要因によって影響を受ける可能性がある。
しかし、汗の損失が心配な場合、他の症状がある場合、または単に安心したい場合は、医師または登録スポーツ栄養士に相談する。「特に心臓や腎臓に関連する慢性疾患やまれな疾患を患っている場合は、医師に懸念事項を話し、自分の体の状態を常に伝えておくことを勧める。」とJonesは言う。
汗をかきやすい人であることを示す5つの兆候
塩辛い汗をかいているかもしれないと思ったら、次の5つの兆候に注意する。
● 味が分かる。そう、当たり前のことのように聞こえるかもしれないが、運動中に唇に塩の味がする場合は、汗に特にナトリウムが多く含まれている可能性がある。
● 感じることができる。塩分を含んだ汗が額を伝って目に入ると、目がチクチクするかもしれない、とBerkowは言う。
● 服や肌に付着しているのが分かる。たくさん汗をかいた後は、乾燥した白い物質や細かい砂のような質感が肌に付着していることに気付くかもしれない、とJonesは言う。これは。汗が蒸発した後に残った乾燥した塩の結晶である。もう1つの手掛かりは?「服に渦巻き状の塩の跡がつくのも、大量の塩分が失われていることを示している。」と彼女は言う。
● 運動後に塩辛いものが欲しくなる。これは、汗で炭化温度が平均以上の塩分を失ったことの兆候である可能性があると、Berkowは言う。
● 気分が悪くなる。もっと深刻なケースでは、運動後にめまいを感じるのは脱水症状や低血圧が原因である可能性があり、どちらも過度の発汗(およびその結果としての過度の塩分損失)によって引き起こされる可能性がある。(特に暑い日には)無理をせず、運動の前後に十分な食事と水分を摂るようにすると効果的であるが、それでも症状が緩和されない場合は医師に相談する。