デルフト研究所のナトリウム電池は電池寿命を延ばせる
Sodium Battery from Delft Lab Can Extend Battery Life
By Elcke Vels
https://innovationorigins.com/ 2024.02.21
食塩、つまりナトリウムがエネルギー転換に役立つとは誰が考えたのであろうか。デルフト工科大学の研究者達は、広く使用されているリチウム電池も生産が持続可能な特殊な」ナトリウム・ベースの電池を開発した。研究者によると、この新しい電池は寿命も長く、比較的速く充電できる。
高速充電と安定性の組み合わせは新しいものである。この新技術が広く利用できるようになるまでには、しばらく時間がかかると予想される。この研究結果は、最近、科学誌「Nature Sustainability」に掲載された。
リチウムとコバルト
世界は電化が進んでいる。したがって、エネルギー転換には、電気自動車や太陽光・風力エネルギーの短期貯蔵など、電池でのエネルギー貯蔵が不可欠である。寿命が長ければ利点しなかい。電池は安価になり、リサイクルの必要性も減る。
現在、電池はリチウムやコバルトなどの希少資源から製造されており、その抽出は汚染や水不足などの環境問題を引き起こす。そのため、多くの科学者達が代替品を探している。
モビリティ
寿命は、より高いエネルギー密度を目標としており、電気自動車の走行距離を伸ばす将来のリチウム・イオン電池にとって特に課題である。したがって、今回の発見は、こうしたタイプの新しい電池の開発と導入を加速させる上で重要な意味を持つ可能性がある。