高血圧に関するよくある誤解
Common High Blood Pressure Myths
https://www.heart.org/ 2024.05.07
事実を知り、誤解を打ち破る
事実を知ることは、賢明な選択するのに役立つ。高血圧症について学ぶことで、これらの誤解を打ち破ることができる。
誤解:高血圧症は私の家族に遺伝する。それを防ぐためにできることは何もない。
高血圧症は家族に遺伝することがある。両親や近親者に高血圧症の人がいる場合、高血圧症を発症する可能性が高くなる。しかし、ライフスタイルの選択により、高血圧症の家族歴を持つ多くの人々がそれを回避できた。
誤解:食塩を使わないので、ナトリウム摂取量と血圧をコントロールしている。
ナトリウムは、人によって血圧を上昇させることがある。ナトリウムをコントロールするということは、塩入れを置く以上のことを意味する。食品ラベルを読むことも意味する。私達が摂取するナトリウムのほとんどは、トマトソース、スープ、調味料、缶詰、調理済みミックスなどの加工食品に隠れている。調理済み食品や包装済み食品の栄養成分表示ラベルを読む。ラベルに「ソーダ」や「ナトリウム」という言葉と「Na」の記号があるかどうかを確認する。これらの言葉は、ナトリウムが含まれていることを示している。
誤解:私は料理をするときに、通常の食塩の代わりにコーシャ塩や海塩を使う。これらは低ナトリウムの選択肢である。
コーシャ塩と海塩には、食卓塩と同じ量のナトリウムが含まれている。食卓塩の代わりに海塩やコーシャ塩を使うことが健康的というわけではない。
誤解:体調は良好である。高血圧を心配する必要はない。
アメリカの成人の1億人以上が高血圧である。高血圧に気付かないまま何年も苦しんでいる人も沢山いる。高血圧は、通常、症状がないため、「サイレントキラー」と呼ばれることがよくある。
動脈、心臓、その他の臓器にダメージを与えることに気付いていないかもしれない。数値を把握し、症状で問題があることがわかると思い込まないこと。
誤解:ワインは心臓に良いと読んだので、好きなだけ飲んでも良い。
アルコールを大量に常用すると、血圧が大幅に上昇することがある。赤ワインを含むアルコールを飲むときは、適度にする。男性は1日2半数以上のまで、女性は1日i杯までに制限する。一般的に1杯とは以下と同等である:
● ビール12オンス(5%含有量)
● モルト酒8オンス(7‘%含有量)
● ワイン5オンス
● アルコール度数80の酒1.5オンス
誤解:高血圧です。医療従事者が代わりに測定してくれる。つまり、自宅で測定する必要はない。
血圧の測定値は変動することがある。自宅で測定して記録することで、医療従事者に貴重な情報を提供できる。これにより、医療従事者は高血圧かどうか、治療計画が上手く行っているかどうか判断できる。毎日同じ時間に、または医療従事者の指示通りに測定することが重要である。
誤解:高血圧と診断された。最近は血圧が下ってきたので、薬の服用を止めても良いと思う。
高血圧は一生続く病気である。一生毎日薬を服用しなければならないとしても、医療専門家の勧めに従う。薬の服用をやめると血圧が再び上昇する可能性がある。医療チームと協力することで、治療目標を達成し、健康状態の改善によるメリットを享受できる。