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海塩対食卓塩

Sea Salt vs. Table Salt

https://www.heart.org/      

 

海塩と食卓塩の違いは何か?

 10年以上にわたり、レストラン、食品製造業者、消費者の間で海塩の人気が急上昇している。一部のシェフは、粗くカリカリとした食感と強い風味のため、通常の食卓塩よりも海塩を好む。メーカーは「オールナチュラル」という理由でポテト・チップスやその他のスナックに海塩を使用しているが、健康志向の消費者の中には、マグネシウムなどのミネラルが含まれていると言う理由で海塩を選ぶ人もいる。

 しかし、健康の観点から見ると、この2つの塩分量にはほとんど違いはない。

 

海塩のナトリウム量は食卓塩と比べてどうか?

 アメリカ心臓協会が実施した調査では、回答者の61%が海塩は食卓塩よりもナトリウム含有量が少ない代替品であると誤って同意した。食卓塩とほとんどの海塩には約40%のナトリウムが含まれている。

 コーシャ塩や一部の海塩は、食卓塩よりも結晶が大きいため、体重当りのナトリウム含有量が少ない場合がある。食卓塩小さじ1杯には約2,300 mgのナトリウムが含まれているが、海塩またはコーシャ塩小さじ1杯には、スプーンに収まる結晶の数が少ないため、ナトリウム含有量が少ない場合がある。

 海塩の中には、食卓塩よりもナトリウム含有量が少ないとされている種類もある。栄養成分表示ラベルをチェックして、海塩と食卓塩(小さじ1/4杯あたり約575 mgのナトリウムを含む)を比較することができる。

 

海塩と食卓塩の製造方法の違いは何か?

 海塩は海水を蒸発させて直接得られる。通常は加工されていないか、最小限の加工しか施されておらず、色ムラや色が濃い場合があり、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどの微量のミネラルやその他の栄養素が残っている。一方、食卓塩は塩の鉱床から採掘され、細かい質感になるように加工されているため、混ぜやすく、レシピに使用しやすい。この加工により食卓塩から他のミネラルが取り除かれ、固まるのを防ぐために添加剤が使用される場合がある。

 ヒマラヤのピンク・ソルトはパキスタンの鉱山から採掘される。海塩と同様に加工が少なく、結晶が大きく、微量ミネラルが含まれている。

 

海塩を食べると健康上の利点があるか?

 ほとんどの海塩には、実際の健康上の利点はない。海塩に含まれる微量ミネラルは、他の健康食品から摂取できる。また、海塩には食卓塩よりもヨウ素(甲状腺腫)を防ぐために添加)の含有量が少ないのが一般的である。海塩は加工されていないため、鉛など海中に含まれる不純物が含まれている場合がある。

 

どの塩を選べば良いか?

 通常はコーシャ塩、海塩、食卓塩の中から味覚で選べる。これらはすべて、ほぼ同じ量のナトリウムを含んでいる。