戻る

糖尿病:塩代替品は安全か?

Diabetes: Are Salt Substitutes Safe?

By Chris Woolston

https://www.healthday.com/    2022.07.13

 

 砂糖が最も注目されるが、糖尿病の人は塩分についても考慮する必要がある。塩に含まれるミネラルであるナトリウムが多すぎると血圧が上昇し、高血圧は心臓と腎臓の両方を脅かす可能性がある。糖尿病があるだけでもこれらの臓器は危険に曝されており、高血圧によってさらに危険性が増すことは望ましくない。

 アメリカ糖尿病協会は、ナトリウムを毎日2,400 mg以下に摂取することを推奨している。これは通常、缶入りチキンヌードル・スープ1杯、ベーコン・チーズバーガー1個、塩漬けのプレッツェル5個から摂取できる量に相当する。医師はさらに減量を勧めるかもしれない。まずは料理に加える塩を減らすことから始めよう。塩は平均的な人の塩摂取量の約11%を占めている。

 塩の習慣を止めようとしているなら、塩の代替品を試してみる価値があるかどうか疑問に思うかもしれない。塩振り出し器に減塩または無塩の代替品を入れると、特に毎食塩振り出し器を使用する習慣がある場合は、確実にナトリウム摂取量を減らすことができる。味に耐えることができれば、塩代替品は一般に安全であるが、落とし穴がある。ほぼすべての塩代替品には、既に腎臓が弱っている人にとって非常に危険なミネラルであるカリウムが含まれている。腎臓は血液からカリウムを除去するのに役立つ。そして、それらが本来の働きをしてない場合、カリウム過剰症を引き起こす可能性がある。高カリウム血症と呼ばれるこれらの状態は、直ぐに治療しないと死に至る可能性がある。

 腎臓検査を受けたばかりでない限り、腎臓が正常に機能しているかどうかを知ることは困難である。このため、塩と塩代替品の摂取は控えた方が良いであろう。塩振り出し器をしまうことに加えて、栄養表示ラベルで塩濃度を確認し、レストランでは塩辛い食物を避ける必要がある。食物をより風味豊かにするには、自宅で料理するときにハーブと無塩のスパイス・ブレンドを使用する。塩の代わりに野菜にレモンを搾ってみるのも良いであろう。食物が美味しいために塩辛い必要はないことが分るであろう。