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デンマークで溶融水酸化物塩エネルギー貯蔵が開始

Molten Hydroxide Salt Energy Storage Inaugurated in Denmark

By Cameron Murray

https://www.energy-storage.news/      2024.04.25

 

 Hyme Energyはデンマークで溶融水酸化物塩エネルギー貯蔵プロジェクトを開始した。同社によれば、このようなプロジェクトは世界初であると言う。

 このシステムはデンマークのエスビャウにある「溶融塩貯蔵・MOSS」と呼ばれるプロジェクトの一環として建設された物で、溶融塩酸化物をベースにした世界初のMW規模の熱エネルギー貯蔵ユニットであると、技術プロバイダーのHymeは主張している。

 施設は開所式後に稼動し、再生可能エネルギーから充電されたエネルギーを貯蔵する能力を実証する。貯蔵されたエネルギーは、産業または電力システム向けに熱または蒸気として放出できる。溶融水酸化物は一般に他の種類の塩よりも低い温度で溶解するため、Hymeは熱エネルギー貯蔵に溶融水酸化物の使用を可能にした最初の技術プロバイダーであると主張している。

 しかし、デンマークでMW規模の溶融塩エネルギー貯蔵プロジェクトを展開しているのはHymeだけではない。京都グループは20238月、オールボーのノルドユラン発電所で4MW/18MWhの溶融塩エネルギー貯蔵プロジェクトのテストを行なっていると発表した。

 国際エネルギー機関(IEA)によると、世界の温室効果ガス排出量の5分の1は産業熱によるものである。

 このプロジェクトは1 MWhのエネルギー貯蔵用量と1.2 MWの蒸気放出容量を誇る。建設およびエンジニアリング会社であるSemco Maritimeが所有する港湾施設に建設された。

 MOSSプロジェクトに参加した他の企業は、工業製品会社Alfa Laval、デザインスタジオKirt x Thomsen、スイスのエンジニアリング会社Sulzer、原子力技術会社Seaborgである。イノベーション・ネットワークのEnergy Cluster Denmarkが、デンマークのエネルギー技術開発および実証プログラムからの資金援助を受けてこのプロジェクトを推進した。