塩水に関する10の興味深い事実
10 Cool Facts about Salt Water
https://catalinaseacamp.org/ より
海水についてはあまり意識しないかもしれないが、地球の表面積の70%を覆っていることから、我々の日常生活に想像以上に大きな影響を与えている。Catalina Sea Campでは、毎日、海水、海、そこに生息する生き物、そしてこれらのことを学ぶことがなぜそれほど重要なのか、そして海水がどれほど楽しくて素敵なことなのかについて、多くの事を学ぶ。
1.塩水は生命活動に電気信号を運ぶ
塩、つまり塩化ナトリウムが水に入ると、イオンと呼ばれる自由に動く個々の粒子に分解される。イオンの働きを目にしたことがあるかもしれないが、その存在に気付いていなかったかもしれない。風船に髪をこすりつけた経験はありませんか?あれはイオンである。イオンは電荷を帯びており、塩水はイオンを電気伝導性にしている。我々の体は、イオン・ポンプによってイオンを循環させ、心臓を動かし、脳に思考力を与える電気信号を体内で伝達するために塩水を利用している。我々は塩水のおかげで生き、呼吸している。
2.人間は塩水を飲むことはできない
一寸待って下さい。塩水は体内の物質を循環させると言っているではないですか?ということは、塩水は必要ではないか?確かにそうであるが、体内の塩分は、我々が食べる食物や飲む水から吸収された栄養素から得られる。塩水の塩分濃度は高すぎて、体が処理しきれないほど塩辛く、機能を停止させてしまう。
3.塩水は地球の周囲に熱を運ぶ
海を渡ったことがある人なら、メキシコ湾流について聞いたことがあるであろう。これは地球の熱帯地域から北へ流れる巨大な温水流である。海中の塩水が、その濃度に応じてこの海流を駆動する。冬には極地の氷床が凍結し、周囲の海水は塩分濃度が高くなる。(淡水の大部分が凍結するため)。塩水は淡水よりも重いため、海底に沈み、海水をかき混ぜて個々の海流を推し進め、温かい水を北へ運ぶ。
4.塩水が空気中の二酸化炭素を除去する
我々が呼吸する空気の健康は、まさに海のおかげである!二酸化炭素(CO2)は海水中の分子と反応してイオンを形成し、海の酸性度を高める。海は、人間が大気中に排出するCO2の25%以上を除去している。
5.地球上の酸素のほぼ半分は塩水から供給されている。
この酸素の大部分は、海水プランクトン(漂流植物、藻類、そして太陽光を光合成して酸素を生成するバクテリア)によって生成されている。次に海でこれらの植物を見かけたら、彼等が我々のために一生懸命空気を作っているのを思いだして下さい!
6.塩水生態系は全種の50%を支えている
科学者達は、地球上の既知の生物種(動物、魚など)のほぼ50%が塩水生態系に生息していると考えている。海にはまだ発見されていない数百万もの生物が存在する可能性がある。
7.塩水を使った電池の開発がエネルギー問題の解決につながる可能性がある
最も広く使われている電池技術であるリチウム・イオン電池は、液体に溶解したリチウム・イオンを用いて、電池のプラス極とマイナス極の間で電池をやり取りする。現在、電池メーカーが使用している液体は高価で、電池の充電速度を低下させ、発火する恐れがある。いくつかの研究では、この液体の代わりに塩水を使うことが可能であり、はるかに安全で安価、そして製造も容易であることが示されている。我々や子供達が常に身の回りで使っている電池の数を考えると、これは重要なニュースである!
8.Edmond Halley卿は塩水に含まれる塩の起源を初めて理論化した人物である
1715年、彼は塩が飴によって地面から洗い流され、海に運ばれると考えた。彼の考えは部分的には正しかった。塩は岩石から海に流れ込むだけでなく、海底の熱水噴出孔からも発生する。当時としては、これは本当に驚くべき発見であった。
9.汽水は淡水と塩水が出会う場所である。
塩水の塩分濃度は高いと言ったのを覚えていますか?海水には溶解性物質と呼ばれるさまざまな粒子が含まれている。一方、淡水には溶解性物質が少ない。2種類の水が出会うと、混ざり合い始める。しかし、大きな海では、完全に混ざり合うことはない。河口と呼ばれる場所を見下ろすと、水がぶつかる線が見え、色が変わることもある!また、透明なカップに塩と淡水を入れて振ると、溶解性物質が少ない淡水が下に沈み、汽水が真ん中に、塩水が上に来るのが分かる。
10.地球上の塩水の49.6%は太平洋に含まれている。
これは我々のキャンプの使命にとって、カリフォルニアという立地がいかに重要であるかを物語る、塩水に関する事実の1つである!我々のキャンプ場は太平洋のすぐそばにあるため、地球上で最も重要な塩水域の1つを探索したり、その塩水が我々の日常生活にどのような影響を与えているかを知るのにすぐに行ける。