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GREENROCK塩水電池はどの様に機能するか?

How Does a GREENROCK Saltwater Battery Work?

https://www.bluesky-energy.eu/    2020.04.28

 

 技術的にGREENROCK塩水電池はナトリウム・イオン電池であり、ナトリウム・イオン電池技術に基づいている。ナトリウム・イオン電池技術はリチウム・イオン電池技術とほぼ同時に発明された。ナトリウム・イオン技術には様々な種類があるが、GREENROCKが使用する技術は硫酸ナトリウム(グラウバーの塩)と水(H2O)からなる水性電解質を使用した水性ナトリウム・イオン技術である。この形態のナトリウム・イオン電池技術は可燃性でも爆発性でもない。

 

オーストリア製

 セル生産方式をオーストリアに移す。これは大きな一歩である。2022年第四半期から量産を開始する予定である。この地域の付加価値とヨーロッパ内の短い輸送ルートはそうするための重要な要素である。塩水電池は無毒で常用的な原材料で作られている。

 

構造と機能

塩水電池の構造

構造

 ナトリウム・イオン電池のセルは陰極、陽極、電解質、セパレーター、集電体、電池外皮で構成される。電池の構造は鉛蓄電池と似ているが、使用されている材料がすべて無毒で環境に優しいことが違う。

充電

 電池の操作は比較的簡単である。充電の過程で電気エネルギーは集電体を介して電池の化学的性質に到達する。したがって、ナトリウム・イオンは陰極に移動し、陰極グリッドに落ち着く。

放電

 放電中にはプロセスは逆になる。ナトリウム・イオンは陽極に移動し、電気エネルギーは集電体を介して電池から所望の消費者に流れる。

基本

 ナトリウム・イオン電池は長年にわたって実際に首尾良く使用されてきた。とにかくリチウム・イオン電池や鉛蓄電池に関しては比較的知られていない。ナトリウム・イオン電池技術に関する最初の研究開発は既に1970年代と1908年代に行われていた。

他の電池技術との差別化

 塩化ニッケルナトリウム電池ではナトリウム電池でもある。しかし、電池は熱電池に属し、摂氏250350度の動作温度が必要である。それに反してGREENROCKナトリウム・イオン電池は環境温度で動作し、高温操業は必要ない。

 一部のレドックスフロー電池にはナトリウム成分がある。フロー電池は別々の回路を循環する2つのエネルギー貯蔵電解質に基づいている。レドックスフロー電池とは対照的にGREENROCKナトリウム・イオン電池は循環しない電解質が1つしかないため、可動部品(ポンプ)は必要ない。

電池の技術比較

 完璧な電池技術のようなものはない。それは常に電池が使用される用途の分野に依存する。いずれにせよ個々のニーズと好みを考慮する必要がある。以下では様々な電池技術を主な要因に基づいて比較する。ある程度の市場成熟度を持つ電池技術のみが使用された。ナトリウム・イオン-GREENROCK塩水電池技術には、他の電池技術と比較して2つの欠点がある。これらはエネルギー密度(電池は同等のリチウム電池の約2倍の大きさ)Cレート(より長いロードおよびアンロード時間)である。しかし、ナトリウム・イオン技術は安全性、および放電深さの分野でスコアを付ける。