塩感受性の4つの兆候
4 Signs That You Are Salt-Sensitive
By Jason Henderson
https://blackdoctor.org/ 2023.03.08
塩分に対して非常に敏感な人がいる。塩摂取量を減らすと血圧は下がるが、過剰に摂取すると血圧は上昇する。メイヨ-・クリニックによると、塩感受性は特に高齢者、黒人アメリカ人、高血圧、腎臓病、糖尿病の患者に多く見られる。アメリカ人全体では、正常血圧の26%、高血圧の58%が塩感受性である。
塩感受性とは?
塩感受性とは、血圧が塩摂取量にどのように反応するかを測る指標である。塩感受性と塩抵抗性がある。塩感受性のある人は、抵抗性のない人高血圧になりやすい傾向がある。
塩感受性はどうすれば分かるか?
塩感受性は症状だけで正確に判断するのは少し難しい。しかし、塩感受性か塩抵抗性かを判断する方法は沢山ある。塩を摂取した後に血圧が急上昇し、体内に水分が貯留(むくみ)する傾向がある場合は、体がナトリウムを効率的に排出できない可能性がある。塩感受性のその他の兆候としては、尿量の増加や強い喉の渇きなどがある。
また、4日間低ナトリウム食(1日当たり約230 mgのナトリウムまたは塩600 mg)を摂取し、その後4日間高ナトリウム食(1日当たり約4.6 gのナトリウムまたは塩12 g)を摂取することで、塩感受性かどうかを知ることができる。高ナトリウム食期間の終了時に血圧が5%以上上昇した場合は、塩感受性である。そうでない場合は、塩抵抗性と考えられる。
高血圧でなくても、塩摂取量に注意する必要があるか?
国立心臓・肺・血液研究所の研究によると、塩感受性は高血圧でない人でも危険な状態になりえることが示唆されている。
研究者達は、25年前に塩感受性と高血圧の検査を受けた708人を追跡調査し、驚くべき結果を得た。正常血圧でも塩感受性の被験者は、高血圧の被験者と同程度の心臓病による死亡リスクがあった。
どうすれば塩分を控えることができるか?
まず塩分を控えめにすることから始めよう。ただし、平均的な人の塩分の90%を他の食品から摂取していることを理解することが重要である。
冷凍食品、外食、ランチョンミート、ファーストフード、缶詰スープなど、多くの「インスタント食品」は塩分が非常に多く含まれている。
塩分を節約する最善の方法は、自宅で食事を準備することである。加工食品を食べる場合は、ラベルをよく確認する。食品から1日のナトリウム摂取量は、小さじ1杯(2,300 mg)未満を目指す。少ないほど良い。
塩感受性の人は、食事中のナトリウム摂取量に特に注意を払う必要がある。これは、高血圧やそれに関連する心血管疾患のリスクを軽減するのに役立つ。また、ナトリウム摂取量を監視し、ナトリウムを多く含む食品を控え、カリウムを多く含む食品を食事に取り入れるようにする。
以下の習慣も塩摂取量を減らすのに役立つ:
1.野菜や果物をもっと食べる。一般的に野菜や果物はナトリウムが少なく、カリウムが豊富である。
2.焼き菓子は大量に食べないようにする。重曹やベーキングパウダーに含まれるナトリウム量を過小評価している人はしくなくない。
3.レストランで食事をする際は、塩抜きを注文し、低ナトリウムのオプションがある場合は注文する。調理済みの食品には塩を加えない。