ナトリウム・イオン電池パック
Sodium Ion Battery Pack
By Nigel
https://www.batterydesign.net/ 2023.04.21
これまでに分かっていること、製品を発売しようとしている企業、リチウム・イオンとの比較などに基づいてナトリウム・イオン電池パックを最初に見てみよう。より多くの情報が公開され、より多くの計算を行なう機会が得られるに連れて、高齢者を拡張する必要がある。
ナトリウム・イオン化学
ナトリウム・イオン電池はリチウム・イオン電池と同様に動作し、どちらの化学もホスト構造間のイオンの挿入に依存している。さらに、ナトリウム・ベースのセル構造は、商業的に広く普及しているリチウム・イオン電池の種類とほぼ同じである。しかし、ナトリウム・イオン電池はリチウム・イオン電池とはいくつかの基本的な違いがあり、長所と短所の両方をもたらす。
最近まで、送電網蓄電、サーバー・バックアップ電源、そしておそらく12 V用の低コスト・オプションとして、ナトリウム・イオン電池がリン酸鉄リチウム電池に取って代わるであろうという見方があった。しかし、BYDブレードがリン酸鉄リチウム電池を再び脚光を浴びさせたように、ナトリウム・イオン・パックはコストをさらに削減し、より持続可能な化学反応をもたらすことが期待されている。
しかし、現時点ではセル仕様データとテスト結果が不足しているため、これまでに発表されたナトリウム・イオン電池パックについて分かっていることをまとめている。
発表されていること
これまで発表された車載用電池パックと分かっていること。
HiNa BatteryとJAC Group
中国の安徽江淮汽車集団有限公司(JAC)とのVW合弁会社がE10Xを製造している。彼等はHiNaナトリウム・イオン電池パックを使用してこの技術を実証した。
2023年3月6日-JAC Motorsが世界初のナトリウム・イオン電池車両、Sehol E10Xナトリウム・イオンを発表。
HiNa Battery
● パック
● エネルギー= 25 kWh(公称)
● 72 Ah
● パック公称電圧= 341 V
● エネルギー=24.552 kWh
● 構成 = 110s6p
● 質量 = 205 kg (エネルギーと密度に基づく)
● 重量エネルギー密度 = 120 Wh/kg
● セル対パック質量比 = 82%
● 10%から80%への充電 = 20分
Avant Future Mobility, Quatro Technical Services, TAE Power Solutions, h.e.l group, The Limiting Factorのサポートとスポンサーシップに基づいて作成された。
BYD
BYD Seagullは同社の第三世代EVプラットフォームであり、中国では2種類の電動モーターと電池オプションで販売されるようである。
BYDはナトリウム・イオン化学を開発し、セルを製造し、自動車メーカーでもある。非常にユニークな立場である。
画像から、BYDは円筒形のナトリウム・イオン・セルも開発していることが分る。現時点では、これらをまとめるのに十分な情報がない。
CheryとCATL
CheryはCATLのナトリウム・イオン電池を採用する最初の自動車メーカーとなる。2021年にCATLは第一世代のナトリウム・イオン電池が160 Wh/kgを達成すると発表したが、データ・シートやさらには独立したテストはまだ見ていない。
江鈴汽車とFarasis Energy
ルノーが過半数を所有する江鈴汽車は、Farasis Energy セルをベースにしたナトリウム・イオン・パックを搭載したEV3を発売する予定である。