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キリン「エレキソルト」お椀は、風味を高めるために食品に強い印象を与える

Kirin ‘Electric-Salt’ Bowl Zaps Food to Enhance Flavor

https://asia.nikkei.com/        2022.09.19

 

東京-より多くの日本の消費者がより健康的な食事をしょうと努力する中、キリンホールディングスは味を犠牲にすることなく食品の塩分を減らすための驚くほどユニークな解決策を考え出した。明治大学と共同開発したお椀とスプーンの「エレキソルト」ラインは、ボタンを押すだけで制御できる食品に微弱な電流を流す。電流のユニークな波形は、ナトリウム・イオンをユーザーの味蕾に引き寄せ、食品の味を実際よりも塩辛くする。

 キリンは低ナトリウム食品の生産者であるNorutoと料理雑誌の出版社The Orangepageと協力してプロトタイプをテストしている。被験者は日常生活で「エレキソルト」装置を使用して低ナトリウム食品を食べ、味と食品の満足度について報告する。キリンは2023年末の商品化を目指している。それらは主にスープに使用されているのが見られ、塩味のレベルが異なる4つの設定がある。プロトタイプは使い捨て電池で動作する。キリンは最終的にはお椀とスプーンを充電式で食器洗い機で安全な物にすることを目指している。「「エレキソルト」装置を商品化して家庭で使えるようになり、社会問題となっているナトリウムの過剰な摂取量を防ぎたい」とキリンのAi Satoは語る。

 塩分を食べ過ぎると高血圧につながり、脳卒中や心臓病のリスクが高まる可能性がある。日本の成人男子は1日当たり10.9 g、成人女子は9.3 gの塩分を消費しており、どちらも世界保健機関の推奨値である5 g未満を大幅に上回っている。調査会社の富士経済によると、減塩または無塩食品の日本市場は、2020年時点で5年間で26%成長して1,413億円に達したと考えられている。