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新たな研究:塩水でうがいすると、新型コロナウイルス感染症

による入院を予防できる可能性がある

New Study: Gargling with Salt Water May Help Prevent Covid Hospitalization

https://acaai.org/       2023.11.08

 

生理食塩水療法を受けている人の入院率は、対照群と比較して有意に低い。

 

カリフォルニア州アナハイム(2023119) - 新型コロナウイルス感染症とその健康への影響が4年目に突入する中、感染者は呼吸器症状を改善し、入院を避けるための治療法を探しているかもしれない。カリフォルニア州アナハイムで開催される今年の米国アレルギー・喘息・免疫学会年次学術会議で発売される新たな研究では、低用量および高用量の生理食塩水療法は、SARS-CoV-2感染者において、対照群と比較して入院率の低下と関連している可能性が示唆された。

 「2020年から2022年の間に、SARS-CoV-2感染のPCR検査で陽性となった18歳から65歳までの個人を無作為に選び、14日間、低用量または高用量の生理食塩水療法を受けた。」と、この研究の筆頭著者であるSebastian Esponozaは述べている。「低用量および高用量の食塩水は、それぞれ8オンス(230 ml)の温水2.13 g6 gの食塩を溶かしたものであった。うがいと鼻洗浄は14日間、14回実施した。主要評価項目は、SARS-CoV-2感染者に伴う症状の頻度と持続期間、副次評価項目は入院またはICUへの入院、人工呼吸器の使用、または死亡であった。除外基準は、慢性高血圧または他の介入研究への参加であった。低用量および高用量の食塩水を摂取した被験者、そして参照集団の被験者のワクチン摂取率は同程度であった。

 58名が低濃度(27)または高濃度(29)の生理食塩水療法に割り付けられ、3名が追跡調査から脱落した。本研究の主要評価項目および副次評価項目において、両群間に有意差は認められなかった。研究期間中、SARS-CoV-2感染陽性者9,398名が評価対象となり、参照集団とされた。低濃度(18.5)および高濃度(21.4)の生理食塩水療法における入院率は、参照集団(58.8)と比較して有意に低くかった。その他の評価項目については、両群間に有意差は認められなかった。

 「我々の目的は、生理食塩水による鼻洗浄とうがいが、コロナウイルス感染症に伴う呼吸器系症状の改善にどのように関連しているかを調べることであった。」と、本研究の共著者であるJimmy Espinoza医師は述べている。「生理食塩水による鼻洗浄とうがいは、SARS-CoV-2感染症において、対照群と比較して入院率の低下と関連している可能性が示唆された。この関連性をさらに調査するために、さらなる研究が行なわれることを期待している。」