どんな汗をかいていますか?
汗の電解質濃度の重要性
Are You What You Sweat?
The Importance of Electrolyte Concentration in Perspiration
Science Daily
Source: Plataforma SINC 2016.03.30
スペインの研究者達は、マラソン中に発汗で失われるナトリウム損失が身体の機能を果たさせる安定して生理的に健全な状態の維持にどのように影響するかを解析した。過剰の電解質損失は低ナトリウム血症として知られている医学的問題を引き起こすかもしれない。
何年もの間、科学者達は運動中に適宜な含水状態に維持する重要性を強調してきた。身体のナトリウム濃度を維持することはエリート・アスリートや同様の熱中者が成功する第一の優先事項となっている。
大部分の運動(フットボール、バスケットボール、バレーボール)中に失われる汗の量はこれらのスポーツの継続期間には比較的依存しない。しかし、耐久競技と超耐久競技、例えば、次第に人気を得ているマラソン競争で数リットルの汗が失われる。
この理由からカミロ・ジョセ・セラ大学(UCJC)の運動生理学教室の専門家達はマラソン走者グループの競技後に血液中の電解質濃度に加えて彼等の汗の中に存在する電解質を分析した。“我々は汗をかいたとき、飲料水で補給できる水分を失うだけでなく、幾つかの電解質量も失い、電解質は水分収支と神経筋の機能維持にも必須で、特にナトリウム低下は重要”とUCJCの研究者であり研究の筆頭者であるビートリッツ・ララは説明した。
発汗を通して過剰な電解質損失が食事または飲料水で適正に補給されないと、これは問題で低ナトリウム血症となるシナリオになる。(135 mmol/L以下の血中ナトリウム濃度は、幾つかの事例で、意識低下、幻覚または昏睡、脳ヘルニア、死亡さえ引き起こす)。
現在、スカンジナビアン・スポーツ医科学誌に発表された研究は、関連した保健合併症と同時に行動低下を予防するために競技中に正常な血清電解質濃度を維持することの重要性を示している。
これはマラソンにどんな影響を及ぼすか?
研究中で、汗の試料を集めるために特別に設計された2枚のパッチを51人のマラソン走者に貼り付け、全マラソン中の試料を採った。競技後直ちに各走者の血液が採取され、電解質濃度を分析した。
最初の分析はナトリウム濃度に応じて3グループに分類された:‘低塩’汗の走者;正常なナトリウム量の‘典型的な発汗者’、そして‘塩辛い’発汗者で汗の中に過剰のナトリウム量がある走者である。
汗に非常に高い電解質濃度を持ったマラソン競技者(‘塩辛い’発汗者)では、残りの走者と同じ塩分量の食事をし、適正に水分補給しているにもかかわらず、血中の電解質濃度は低かった。
汗の中の電解質濃度はマラソン・コースを通して水と電解質のホメオスタシスに影響を及ぼすことをこれらの数値は示している;言い換えれば、汗の電解質濃度は、身体の機能を正常に維持する安定して生理学的に健全な状態の維持に影響を及ぼす。
“汗の電解質濃度はスポーツ活動中-特にマラソンのような耐久活動中にナトリウム要求量を予測するための基本的な要因である。非常に塩辛い汗をかく人は、例えば、塩錠剤のような経口補給で利益を得るようである、”とララは結論を下している。