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この新しい研究は塩について知っていると考えていることを忘れろという

This New Study Says Forget What You Think You Know about Salt

By David Nield

sciencealert.com より   2017.05.10

 

 もっと多くの塩を食べることは喉の渇きを感じさせ、より多くの水を飲ますことと長い間関係してきたが、宇宙生活で訓練してきたロシア宇宙飛行士の新しい研究は彼の頭で確立されている考えを変えてきた。24時間以内では、訓練者達の体が水からの水を保持し生産し始めるので、増加した塩摂取量は実際には彼等に喉の渇きをあまり感じさせないことを研究は明らかにした。アメリカ人ドイツの科学者達によると、研究は宇宙に滞在中の人々のための食事を用意することで役立つだけでなく、肥満、糖尿病そして心疾患の治療を改善するための洞察を与える。宇宙訓練者に関する研究とネズミに関する追跡実験研究は2つとも新しい研究で、テネシー州のバンダービルト大学医療センターのジェンス・ティツェによる何十年間の研究であった。ティツェは最初1994年に宇宙訓練者の研究を始め、ニューヨーク・タイムズのジナ・コラタに報告し、塩摂取量と尿産生が密接に関連すべきであるほどには関連していないことに気付いた。多くの塩摂取量は喉の渇きを増加させ、その後、飲水量を増加させ、それは体内のナトリウム量をバランスさせるのに重要な働きをしていると科学者達は考えてきた。しかし、それはティツェが宇宙訓練者で観察していることではなく、2つの最近の研究は何が起こっているかを密接に観察できるように設計された。

 最初に、シミュレーションされた火星への長期間ミッションの10人の宇宙飛行士は6, 9, 12 g/dの間で変化させた塩摂取量でコントロール食を与えられた。結果の多くは予想通りであった:搭乗員が多くの塩を摂取したとき、彼等は多くの塩を排泄した。尿量は増加し、体内のナトリウム量は一定に維持され、それはすべてあるべきであったことである。しかし、飲料摂取量は驚きであった-搭乗員は塩摂取量が増加するにつれて飲量を少なくし始めた。“塩摂取量が高いとき、体は多分、水を発生または産生させた、”とティツェはニューヨーク・タイムズに語った。

 ミステリーに追加するために、訓練者達は食事中の塩含有量が増加したとき、一層空腹を感じ、それでも彼等は結局、同じ量の食事をしたと報告した。ネズミに関する第二の研究は、どうして宇宙飛行士が多くの塩を摂取したとき、あまり水を飲まないでより空腹を感じることを解明するためにまとめられ、確かに、ネズミも多くの塩摂取量に応答して水をあまり飲まなかった。宇宙飛行士とネズミの両方で起こったように思えることは、塩摂取量の増加が体内で産生されるグルココルチコイド・ホルモン-代謝と免疫系の両方に影響を及ぼすホルモン-量を増加させることである。これらのグルココルチコイドは尿素に変えられる筋肉タンパク質に明らかに分解される。尿素は通常、老廃物を体の外に排泄するのに役立つが、この場合、水の保持に役立つ。塩の中の荷電されたナトリウムと塩化物イオンは水分子を尿中に出すが、尿素はそのことを妨げるように思える。換言すれば、塩摂取量が高いときには、水収支の維持を確実にするように腎臓が働く-したがって、体が自分のために同じように働くので、塩辛いピーナッツを食べても必ずしも多くの水を飲む必要はない。

 “別の方法で塩が尿中に運ばれる水を保持する方法を自然は明らかに発見してきた、と研究者達の一人であるドイツのマックスデルブリュック分子医学センターのフリードリッヒC.ルフトは説明した。体のために水を解放するこのプロセスはより多くのエネルギーを必要とし、そのことは空腹感を説明している。ネズミのテストで、動物は高塩分食では20 – 30%も多く食べる。これが科学の全てであり、したがって、我々はそれから何を学べるか?

 はじめに我々は高塩摂取量と体重増加との関係を再試験しなければならないかもしれない。実際に多く水を飲まなければ、高塩摂取量が多くの水を飲むことによって体重を増加させることになると言う主張の根拠は間違った方向へ導かれるかもしれない。その上、高いグルココルチコイド濃度は二型糖尿病と筋肉損失に似た状態と関係しており、したがって、我々が食事で多すぎる塩摂取量の危険性についてもっと理解する必要があり、有名な医者は既に警告している。尿素の機能は前に考えられていたよりももっと重要であることを研究は示し、体内の水ホメオスタシスの工程に新しい洞察、水量の収支が維持される方法を提供している。

 火星へのミッションのためにどれだけ多くの塩と水を我々は持って行かなければならないかについて視点も我々に与えている-そのことはこの研究が最初に始まった理由であった。しかし、最も重要なことは、結局、塩が我々にもっと水を飲むようにさせるのではないかもしれないと言うニュースで、―したがって、テキストを再び書き換える時期である。結果はThe Journal of Clinical Investigation2報発表されている。