塩は血圧を上昇させるが、消化管細菌はそれを止める
Salt Raises Blood Pressure, but Our Gut Bacteria Can Stop It
By Ana Sandoiu
Medical News Today 2017.11.16
塩の摂り過ぎは血圧を上昇させることはよく知られた事実である。しかし、新しい研究は消化管細菌で混乱とそれに加えて幾つかの良いニュースをもたらしている:善玉菌は過剰な塩摂取量のゆうがいな影響を抑えるのに役立つかもしれない。
高い塩摂取量は高血圧になる機会を劇的に増加させることを存在する研究の大多数が警告している。
今日のMedical News Todayで我々は、塩の取り過ぎが心不全の機会を2倍にし、低い塩摂取量でも心血管の危険率をなお悪くするかもしれないことを示す研究について報告した。しかし、新しい研究はこの動態に別のカギとなる要素:善玉菌を加えた。マサチューセッツ州ケンブリッジのマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者達は-様々なドイツの大学の研究者達と共に-幾つかの健康に良い善玉菌に及ぼす高塩食の影響を調査した。ベルリンのマックス‐デルブリュック分子医学センターのニコラ・ウィルックは研究の筆頭者であり、結果は雑誌ネイチャーに発表された。マックス‐デルブリュック分子医学センターのドミニク・ミュラーとドイツのエルランゲンにあるフリードリッヒ‐アレクザンダー大学のラルフ・リンカーも研究に参加していた。
塩、善玉菌、高血圧の研究
ミュラーと同僚は高塩食と通常食の2グループのネズミでそれぞれ14日間以上給餌した。前者の餌の4%以上が塩化ナトリウム-食卓塩として食べている物-で、一方、通常食のわずか0.5%が塩化ナトリウムであった。
糞便の分析で、高塩食ネズミではLactobacillus murinusと呼ばれる有益な細菌がいないことが明らかにされた。さらに、ネズミはいわゆるTh-17細胞、“Tヘルパー細胞”の前炎症性型を多く持っていた。
ヘルパー細胞は我々の免疫系を担っており、それらは我々の体内で外来の物に対応して前‐または抗‐炎症応答をもたらすのに役立っている。それらは“ヘルパー”細胞と呼ばれている。それらは他の細胞に免疫応答を引き出すのに役立つからである。
最終的に研究で述べられている実験で、高塩食を与えられた齧歯類も高血圧をもたらした。意味ありげに、高血圧齧歯類が善玉菌のLactobacillus菌を含んでいる錠剤を与えられて時、ネズミの血圧を左右してきたように、前‐炎症性T-ヘルパーは低下した。さらに研究するために、研究者達はヒトでパイロット研究を行った。そこでは2週間にわたって12人の食事に6 g/dの塩を加えられた。
善玉菌は塩の有害効果を抑えるかもしれない
ネズミの餌に塩を加えたようにヒトでも塩を加えることは同じ変化:高血圧、Th-17細胞の高い数、有用なLactobacillus細菌の少ない数、をもたらすことをミュラーと同僚達は明らかにした
しかし、興味深いことに、高塩食を始める前の1週間、人々が一般的に入手できる善玉菌を摂取したとき、彼等の血圧とLactobacillus濃度は両方とも通常の限界値内のままであった。
Th-17細胞に及ぼす塩の摂り過ぎの効果が-ミュラーも行った-前の研究で示され、この新しい研究がさらにこの知識をもたらすと同時に、これらの免疫細胞が高血圧を発症させる正確な機構はまだ明かされていない。
これに関して、微生物情報と治療用のMITセンターの所長で研究の共著者エリック・アルムは次のようにコメントした。“免疫系は一般的に免疫として考えている以上に体に多くの制御を発揮することを我々は学びつつある。”“その制御を発揮させる機構はまだ解明されていない、”と彼は言う。しかし、アルムは次のように述べている、“その喫煙パイプを発見し、何が行われているかを完全な分子の詳細を明らかにすれば、人々が健康に良い食事に一層固執するようになるかもしれない。”
研究の共著者も結果は少し割り引いて考えることをアドバイスしている。
“高塩食の影響の幾つかをひょっとしたら固定化する目標となる善玉菌を増殖させる見込みがあると確かに私も思うが、人々はファーストフードを食べるべきではなく、それにより善玉菌がやられ消えてしまう。”
- Eric Alm