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塩摂取量は老人の心臓血管疾患、心不全による死亡

または危険性と関係なし

Salt Intake Not Associated with Mortality or Risk of Cardiovascular Disease,

Heart Failure in Older Adults

Medical News Today 2015.01.21

 

 塩辛い食べ物が好きですか?オンラインで発表されたJAMA Internal Medicineの研究によると、自己申告の推定ナトリウム摂取量に基づいた老人の心臓血管疾患と心不全による死亡または危険性は塩摂取量と関係していなかった。

 老人の特に血圧を目標にした減塩に関するデータは少ない。50歳以上成人に現在勧められている1,500 mg/d以下のナトリウム摂取量を達成することは、長く続けられてきた食習慣のために50歳以上の一部の老人については難しい。したがって、低い目標値に減塩する増益は背景の情報に従って評価される必要がある。

 アトランタのエモリー大学のアンドレアスP.カロゲロポウロス博士と共著者らは71 – 80(参加者の51.2%は女性で61.7%は白人)2,642人の成人グループで塩摂取量と死亡、心臓血管疾患、心不全との関係を調べた。アンケートによりナトリウム摂取量の基準値を調査したこの地域社会研究に参加した成人の10年間追跡データを著者らは解析した。

 10年後に、参加者の881人は死に、572人は心臓血管疾患になり、398人は心不全になった。研究結果によると、塩摂取量は死亡または心臓血管疾患や心不全の新しい発症とは関係なかった。10年間の死亡率は1,500 mg/d以下、1,500 – 2,300 mg/d2,300 mg/d以上のナトリウム摂取量でそれぞれ33.8%、30.7%、35.2%であった。

 “結論として、食品摂取アンケートによる推定ナトリウム摂取量は71歳から80歳のコホ-トで心臓血管疾患や心不全についての死亡または危険性と関係なかったことを我々は観察した。全成人人口についての現在の勧告値(2,300 mg/d)を超えて老人にさらに減塩政策を押し付ける前に、ナトリウム摂取量についての付加的な域値をテストする厳密にコントロールされた試験から望ましくは強いエビデンスについての必要性を我々のデータは強調している。”と研究は結論を下している。