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どれくらいの塩摂取量が多すぎるのか?

How Much Sodium Is Too Much?

By Fred Cicetti

Live Science  2012.09.07

 

“健康関心者”が週間コラムで健康と加齢についての疑問に答える。

 

質問:食品表示にナトリウム含有量があることに気付いているが、私にはその数値は何の意味もない。どれくらい多いと悪いのか?

:食事の専門家達は1日当たり2,400 mg以下のナトリウム摂取量を勧めている。それは茶さじ1杯の食卓塩である。高血圧者であれば、医者は1日当たり1,500 mgにナトリウム摂取量を制限することを勧める。

 高ナトリウム食は血圧上昇と心疾患や脳卒中の高い危険率と関係している。減塩は血圧低下に役立ち、血圧上昇を予防する。減塩は血圧の薬剤治療の効果も上げる。

 食卓塩だけが問題ではない。平均的なアメリカ人の主要な塩摂取源は調理中に加えられるのが5%、食べる時に加えられるのが6%、自然の給源からが12%、加工食品からが77%である。

 体のナトリウムのほとんどは血液と他の液体の中にある。ナトリウムは液体を正常なバランスに維持するのに役立ち、正常な神経や筋肉機能を維持するのに役立つ。体は食べたり飲んだりすることでナトリウムを摂取し、汗や尿で失う。健康な腎臓は尿中に排泄する量を調節することによって体内のナトリウム量を一定に維持する。

 老人は塩摂取量について特に気を付けなければならない。若い時と同じように身体が塩を処理できないからだ。それにはいくつかの理由がある。

  腎臓は若い時のように働かない。

  年を取るにつれて、のどの渇きに対して鈍くなり、水が必要な時でも飲まない。

  若者の60%に比較して健康な老人でも体重の約45%が体液である。老人ではわずかな体液やナトリウムの損失が健康問題を引き起こす。

  ある老人は飲み物を飲めない身体的は問題を持っている。

 低ナトリウム血症は血液中のナトリウム濃度が低い。老人では、心不全によってもたらされる水貯留によって低ナトリウム血症が引き起こされることがある。

 高ナトリウム血症は血液中のナトリウム濃度が高い。老人ではこれが普通である。十分な水を取らないことによる脱水症によって起こる。

 低ナトリウム血症や高ナトリウム血症の症状は通常、老人で酷い。例えば、低ナトリウム血症は錯乱、興奮、無気力を引き起こすことがある。

 10人のアメリカ人のうち約9人が多くの塩を摂り過ぎである。どうやって減塩できるか?次のコラムでいくつか減塩の助言をする。