安らかに眠れ:塩協会
RIP the Salt Institute
By Marion Nestle
https://www.foodpolitics.com/ より 2019.03.12
私はこの日を見るために生きているとは思わなかったが、今月末に塩協会が閉鎖されることが発表された。私が初めて塩協会を知ったのは1980年代末期で、当時、私は1988年のSurgeon General’s Report on Nutrition and Healthを編集する疾患予防健康促進局の主席政策アドバイザーであった。“減塩しよう”と勧めている報告書を思い止まらせようと塩協会は度々我々のところに来た。
それ以来、塩協会は業界の要請に従って執拗に以下のことを言ってきた:
● 高塩摂取量と疾患危険率との科学的関係に関して疑問を呈する
● 現在の高塩摂取量は健康のために適正と主張する
● 人口のわずかな部分だけが塩感受性であると守っている
● 低塩摂取量が有害であることを主張する科学を促進させる
塩協会は多くの答えを持っている。塩協会は科学を混乱させ、最も特別な立場を作り出す原因としてきた:我々はもっと少なく塩を摂取すべきである、と塩と健康の関係をしらべている全ての専門委員会は結論を下しておりながら、塩の科学については騒々しく公開討論されている。
塩と健康について最新の権威あるレビューは塩協会の声明前の丁度2,3日に出されたことは偶然ではない。国立科学、技術、医学アカデミーによるそのレビューは、食事ガイドラインが何年間も言ってきた勧告上限塩摂取量5.8 g/dを再確認した。平均して、アメリカ人はもっと多く摂取しており、公益科学センターが数年間示してきたように、一回のレストランでの食事で容易にその量を超える。
前公益科学センター長ミカエル・ジャコブソンは声明を出した。
我々の食品供給で塩の量を守る-高血圧や心血管疾患に寄与する-ことと道路用塩に専心した同業者団体があること
は風刺のように見えるかもしれない。あるいは、少なくともそうであった。塩協会は今月末に扉を閉める。そのことは
見逃されない。
安らかに眠れ。