塩の議論は苦い味を残す
Salt Debate Leaves Bitter Taste
https://www.foodnavigator.com より
イギリスの食品規制当局が減塩目標を設定している量に関する現在の議論は健康的な食生活をどのように達成できるかについてのポイントを見逃している。
法律による強制力すらない恣意的な目標の確立は、一切れのパンにどれくらいの塩を入れるべきかについての学問的な論争に対して健康的な食事で塩は果たす役割について進行中の議論を減らすのに役立つ可能性がある。言い換えれば、塩摂取量を提案しているイギリスの食品基準が論争の焦点になる危険性がある。塩摂取量を減らすべきであるという当局のメッセージはその点で自発的な詳細を見失うだろう。減塩食品についての市場の背景にある大きな動機であるのは法律ではなく、消費者の意志であるからである。食品規制当局の声明を見てみよう。食品会社は過去数年間で製品中の塩含有量をかなり減らしてきたことは広く知られている。飲食連盟によると、朝食のセリアルは1998年から2005年までに33%のナトリウム削減を達成し、一方、パンの中のナトリウム含有量は1980年代後期以来約25%削減されてきた。市場分析者Mintelによると、イギリスの塩業界は2000年の2300万から2005年の2000万に販売高は13%低下してきた。塩は悪者となってきた。食品会社は規制に従わされてきたので、そのような施策は行われなかった。確かにそうではなかった。彼等の第一の関心は健康と彼等の忠実な消費者になる幸福であるからである。全く簡単に、購買する国民は減塩を要求してきたので、食品中の塩は減ってきた。そこには健康食品の市場があり、会社は一切れのパイを望んでいる。イギリス食品標準局はこの減塩食品の成長をさらに促進させるための立場にある。減塩の重要性に関する専用サイトの開設と食品会社および学会の両方による減塩研究を通して当局は消費者の教育で既に重要な役割を果たしてきた。塩分の摂り過ぎは体に悪いと言う根強い認識がある。イギリス塩摂取量の75%は加工食品から来ていると食品標準局は推定しており、塩辛いスナックや加工食品に与えられた悪い印象は、塩の摂り過ぎは危険であると言う事実を確立させた。イギリス食品標準局がより大きな絵(バランスの良い食事という情況内での塩の重要性)に焦点を当て続けることは、詳細で行き詰まるよりも確かに良いことであろう。Anthony FletcherはFoodNavigator.comの編集者であり、食品産業問題を専門とする筆者である。国際的な視点で、彼はイギリス、フランス、日本に住み、仕事をしてきた。