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ハロセラピーがその塩の価値がある理由

Why Halotherapy Is Worth Its Salt

ハロセラピーは世界中で数世紀間使われてきた。その癒し効果は塩水プール、浮遊槽、

アメリカ合衆国の洞窟で新しい関心を起こしてきた。

By Courtney Helgoe

experencelife.comより  2018.05

 

 暗くて洞穴のような部屋はちょろちょろと流れる泉の音を除いて静かである。そこは木製の大聖堂天井や奉納されたろうそくで照らされた大理石の床を持った湯気でもうもうとした教会のようである。私は暗い中を転ばないように気を付けながら階段を降りる。私の目は下の輝いている青緑色のプールに釘付けされた。私は衣類をハンガーに掛け、水着を着て隣の誰もいない塩水プールに行き、儀式を行う風呂に初めて訪れたような感じであった。かつての市の住民は公衆浴場とバフだけを使った。今ではそれほどではない。服を着ていても、快適になるまでに少し時間がかかる。

 胸まで深い塩水プールに入ると温かく心地よい。どうして良いか分らないが、水が首の所に来るように私は壁の近くでしゃがむ。塩が肌にしみ込むまで待つと不思議に落ち着く。これは起こらない。その代わり、プール端の金属手すりをつかんでいることに気付き、足を床に押し付けて塩水の自然の浮力に逆らっている。これは不思議でも穏やかでもなく、そうして私は浮き上がる。

 2,3回他のプールに入った後、それらの全ては古代ローマ皇帝時代に公衆浴場を思い出させるラテン名-caldarium, tepidarium, fridigarium-を付けられており、私はもう一度塩水プールを試すために戻る。今では数人の常連客で占められている:長い水泳パンツが水の中で咲いている年配のカップルと若い男性である。水の浮力に逆らっているよりも、彼等は手すりに頭を乗せて休んでいる。彼等は浮いている。

 私は空いている角まで慎重に手かきし、手すりの後ろに肘をかける。今度は足を浮かせて、つま先を青い表面で上下に動かす。この奇妙な姿勢でも、完全な無重力に感じる。やがて私は腕をほどいて、手すりの上で頭を休ませる。この姿勢で浮いたままにしておくことはたやす。深く胸一杯に息を吸い込むと一層軽くなる。宇宙が星の代わりにろうそくで照らされている温かい場所であれば、宇宙に浮いているようである。

 

浴槽

 ニューヨーク市のAire Spaの塩水プールでくつろぐことは日常生活の変革であった-ただ浮いているだけでなく、休息日である。メッセージを書いた水着を着た歩行者で混雑している歩道、季節外れの暑さ、進行中の政治的大災害-これらはどれも習慣的な疲労効果を持っていない。私はなじみのない心地よい方法で地上に立ったと感じた。

 ハロセラピー(halosはギリシァ語で“塩”)12世紀にポーランドのリゾートで治療的なミネラル浴で最初に使われた。Spaの水は皮膚の健康や心の悪魔を祈祷で追い払うような様々な癒しパワーを提供することを意味した。今日の塩水プールや浮遊槽はうわさでは多数の狂信者達に同様の利益を提供している。

 人間の意識を拡大することに関心を持っていた神経科学者ジョンC.リリーは1954年に最初の浮遊槽を開発した。続く20年間に、創造性の向上を求める芸術家で人気となった。ごく最近では-多分、デジタル時代の刺激的な気候のために-槽は極端に表情を変えてきた。私が訪れた塩水プールと違って、ほとんどの浮遊槽は閉鎖環境にあり、浮遊行為はしばしば環境刺激を抑える治療法のために頭字語RESTによって行っている。平均的な槽はおよそ気持ちの良いベッドサイズのエプソム塩で満たされた肌温水の深さ10インチの槽である。塩で死海以上の高い密度の塩水とし、空間と時間の痕跡を心地よく失わせるゴム製のアヒルのように表面近くで上下に揺れながら浮かせる。

 ロサンゼルスの医学研究者であるサラ・ガンサーは、彼女が訪れた槽をMonk-from-Orkの旅行手段として述べている。その他はテント様の蓋が着いた棺に似ている。それらは一般的にシャワー備え付けの私室であり、したがって、服を脱いで入り、暗い中で浮かぶために室内灯を消す。その後、1人で洗い流す。このプライバシーは浮遊の基本的な目標を支持している:外界からの刺激から逃れるためである。ストレスを減少させることに加えて、治療的な利益は、うわさでは慢性的な身体の痛み、意気消沈、幻覚状態に陥ることさえからも緩和されることである。心を乱されることもなく、水さえも感じられず、心は落ち着いて自分自身を観察できる。自分は通常、閉所恐怖症であるとガンサーは言っている。したがって、訪れたとき、彼女は槽の扉を少し開けたままにしておいた。プロトコルに厳密に従わなかったにもかかわらず、時間が過ぎたとき、彼女はとても穏やかに感じた、と言っている。髪や肌は例外的に塩から柔らかさを感じたことに気付き、二日酔いの余韻は消えていた。

 ミネアポリスに住んでいる作家のキントン・スキナーが言っていることは、彼は浮遊槽の利益が非常に大きいことが分ったので、彼はそれを自分自身の介護手段の通例としている。今では約30回浮いている。“肉体的に非常にリラックスできる。骨や筋肉を引っ張る重力感がない。大きな努力をしなくても瞑想状態にさまよえる傾向がある;訓練を受ければ、毎日が瞑想家で、すごい!すぐになれる、”とスキナーは説明する。

 90分コース(費用は約60ドル)は心を深い癒し状態に誘うのに十分な時間で、その後目覚める、と彼は言っている。彼はまた、これらの瞑想状態が続く傾向があることも高く評価いている。浮遊後に“非常にリラックスして少し夢うつつに”感じることを報告している。そのことはその日の残った時間について“距離と客観性の優れた尺度”をもたらすことにもなる。

 

洞窟

 塩水中に浮いていることはハロセラピーの正に1つである;他にはそれを吸い込むこともある。19世紀半ばにハロセラピー的体験知識によると、Feliks Boczkowskiと言う名のポーランド人の医者は、地方の塩鉱山鉱夫は他の鉱山の鉱夫が困っている肺の病気に罹らないことに気付いた。彼はこの事実を塩鉱山内の湿度と空中のミネラルのためであるとした。最新の研究はこの課題を支持しているように思う。

 ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表された2006年の研究は、塩吸入器が嚢胞性繊維症患者の肺の健康を改善できることを明らかにした。他の研究は慢性喫煙者について同様の利益を明らかにした。今ではアメリカ合衆国中に本当のポーランド鉱夫のような空気中の微細な塩を吸入できる塩洞窟の数が増えて、呼吸器の健康について恩恵を受けること進めている。

 “塩洞窟”は少し誤解させている;ほとんどは塩ブロックで作られた壁のある部屋である。私が訪れた洞窟は6トンのヒマラヤ岩塩で再建された前脊椎矯正部屋の中にある。それが風邪の残りを取り除くことに役立つかどうかを私は知りたかった。その部屋は小さくて約30℃と温かく、桃橙色の壁に輝く塩レンガに面した6脚の反重力の椅子があった。海岸の砂のように細かい塩で床は覆われ、オーバーヘッドのスピーカーから海岸の波の音が柔らかく聞こえた。我々4人は椅子に深く座り、医者は空中に微細な塩粒子を放出するハロジェネレイターと呼ばれる装置を使用するために消えた。

 最初の経験は全く快適ではなかった。空中の粒子は咳の発作を引き起こし、空気は塩辛い味であった。1人の婦人はスェットシャツで鼻と口を覆った。水はなかった。45分間はあまりにも長すぎるのではないかと思いながら始めた。しかし、間もなく私の咳は和らぎ、空気はもはや塩辛い味ではなかった。私はつま先を床の塩の中で揺らし、吊り椅子に寄りかかった。鼻腔と肺に穏やかなチクチクした感覚を感じた。数人の隣人が穏やかにいびきをかいた。海岸の波の音に合わせて息を吸い、息を吐くと、呼吸は容易であった。

 コースが終わることを示す塩壁の向こうの照明が輝き始める時間まで、45分間は瞬く間に過ぎた。空気中の塩あるいは桃橙色の部屋一杯にシャーという音に注意しながら息をする機会が私に新しく酸素を送り込む状態にしたかどうかを言うことは難しい;多分、2つの組み合わせであろう。水中に浮かぶか反重力の椅子に吊らされているかどちらにしても、ゆっくりした深呼吸はヒーリング・パワーを持っているように思える。

 少しの塩は味を引き立てる。