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塩だけの高血圧対処を整理する時

Time to Shake up Salt-Only Approach to Hypertension

By Michelle Minton

Competitive Enterprise Institute 2017.01.24

 

 塩と高血圧について聞いてきたことは正しくないかもしれない。高血圧または慢性的な高い血圧は約7千万人のアメリカ人に影響を及ぼしている。状態はいくつかの致命的な疾患や心不全や脳卒中を含む状態についての重大な危険率増加と関係している。高血圧発症を下げる解決策の発見と促進は多くの生命を救い改善し、医療費を削減する。

 政府機関と公衆衛生機関は問題の原因と解決策の両方として塩を目標にしてきた。ある人々については血圧と塩との関係を示す多くのエビデンスがあるけれども、全ての人々について減塩は有用でもなく必ずしも適正ではない。そして塩に関する近視眼的な焦点は、他のアプローチは高血圧を減らすために減塩よりも有効であるかもしれないことを示す強力で増加している研究を覆い隠してきた。これは私の新しいCEI研究、塩に関する伝統的な知恵を整理:塩摂取量と高血圧について科学が本当に言っていること、の結果である。

 アメリカ人の塩摂取量を下げる申し合わせた努力の40年間は失敗した。アメリカ人の塩摂取量は1950年代以来ほぼ変化のないままであったのに、高血圧は過去20年間にわたって増加してきた。我々はこの疾患を本当に征服することを望むならば、我々は塩に関する科学の全てに注意を払わなければならない。科学は消費者や医者に情報や彼等が個別の治療計画を作るに必要な手段を提供している。減塩が計画の中に入るか入らないかは患者や彼等の医者に残された決定であるべきである。

 どうして塩が標準案となったか?

 塩と健康に関する科学的研究の世界は何時でも最も奇妙な暗黒街の戦争である。あるいは科学ジャーナリストのガリー・トーブスが1998年の受賞論文で述べたように、“全ての医学の中で最長で最も辛辣で現実離れした論争の一つ”である。塩論争は20世紀の初めに始まり、“塩の摂り過ぎは世界の殺し屋”や“低塩食は心臓に悪いかもしれない”のような表面上矛盾したニュース表題で今日でも続いている。1世紀以上の科学的研究にもかかわらず、我々は最終的な答えに近づいていないように思う。昨年夏にアメリカ食品医薬品局が食品供給で塩含有量を下げる計画を明らかにしても、アメリカの塩の歯を最終的に打ち砕くことを望んで、研究界のある者は全ての人々に減塩させる価値に疑問を持っており、ある者にとって減塩は有害ですらあるかもしれない、と述べた。

 それでは誰が正しいか?明らかにするために、私はこの物語れている科学史におそらくナイーブに進んで分け入った。私が発見したことは、反対する研究者達の“集団”が通る街路があることを意味していた。ある者は業界によって、ある者は政府によって資金援助されたが、全ては自分達の領域を守り、ほとんどお互いを越えて叫んでいる。この騒音の真っただ中で立ち往生しているのは消費者で、一番健康に良い食事を続けることを見いだそうとしている。

 塩摂取量の公式な推奨限界値は、アメリカ上院のヒアリングと予備的でしばしば疑わしい科学に基づくその後の論文に由来して1970年代遅くに発表された。政策とお気に入り理論で多くの対話を続け勧告値を設定した。それ以来、その後の研究は、誰もが高血圧や高血圧危険率を減らす単一の“完全な”方法はないことを明らかにしてきた。

 現実の世界では、科学の進歩は遅い。現象のもっと正確な説明であることが証明されるまで、研究者達のチームは学会誌のページにある仮説を巡って論争している。ジョージ・マクガバーン上院議員が国民のために勧告値を提案するために栄養に関する特別委員会を招集した時に溯ると、科学はまだあまり明らかでなかった。しかし、全集団に勧告値を知らせる前にもっと研究を待つよう委員会に嘆願した専門家達の抗議があっても、我々が選んだリーダーはとにかく勧告値を提案することを主張した。“エビデンスのあらゆる最後の一片が分かるまで研究科学者は待つという贅沢な感覚を上院議員達は持たない、”とマクガバーンは揶揄した。

 かくして不完全なデータに主として基づいて、特別委員会の委員達は個人的な課題と業界の要求とをバランスさせた条例である彼等の報告書を出した。アメリカ農務省はその後この報告書を言い換えて1980年に最初のアメリカ人の食事勧告値を出した。勧告値は多くの観点で矛盾しており、国立科学アカデミー会長のフィリップ・ハンドラーは低脂肪と低コレステロールの勧告値を完全に無意味をしている。論争は塩摂取量を約8 gに制限する勧告値であった。委員会のコレステロールと脂肪の勧告値はその後ずっと正当性を疑われてきて十分に暴かれてきたが、塩の勧告値は栄養の独断的主張の部分をしっかりと残している。

 塩ガイドラインの進展に関して最も影響を及ぼした研究者は議論の余地があるレビスK.ダールであった。様々な人間集団の観察研究とラットで行われた血圧に関する彼の研究は、高い塩摂取量は血圧と潜在的には健康結果と関係していることを示した。1960年代のダールの研究以来、高品質エビデンスの着実な流れは、塩摂取量が実際に血圧に影響を及ぼすことを示してきた。しかし、ほとんどの研究は驚いたことに、塩と血圧との間に統計的には取るに足らない逆相関を同様に示した。このことは、高塩摂取量のある人々も低血圧であることを意味している。

 ごく最近の研究は、共に平均された人々のグループが塩と高血圧との関係で一様な傾向を示すかもしれないとしても、集団内で塩摂取量に対する幅広い血圧応答があることを示してきた。例えば、人口の約25%は“塩感受性”で、塩摂取量の増加に伴って血圧が上昇することを意味していることを研究は示している。しかし、ほとんど-多分75%以上-は塩摂取量の中程度の増加と低下に対して非感受性である。しかし、小さな%、推定11 – 16%は“逆塩感受性”で塩摂取量が低下するにつれて高くなる血圧を経験する。塩摂取量に対する応答のこの異質性の原因はまだ良く分かっていないが、個人の食事の他の成分、遺伝的背景、他の生活様式要因に関係しているかもしれない。

 さらに、減塩-血圧を下げるとしても-は健康を良くすることと関係していないかもしれない。もちろん、血圧は結果ではなく健康に単なる指標である;人々は高血圧の結果として死なないが、心不全や脳卒中のような血圧に密接に関係した状態からむしろ死ぬ。このことは何を意味するか?率直に言って、人口レベルの塩摂取量勧告値について研究は結論を出していないことを意味している。塩感受性で平均塩摂取量よりも多い摂取量の人々のようなある人々については、減塩に意味はあるかもしれない。他方、逆塩感受性または糖尿病(減塩は死亡危険率の増加させることを研究は示した人々)である人々のようないくつかのグループについては、減塩は一番良いアプローチではない。もっと簡単に言うと:血圧を下げる手段として平均塩摂取量の全人口に研究は減塩を支持していない。

 しかし、最も興味ある結果は、血圧を下げる他の-多分、より適切な-方法の有効性を文献は遠回しに確認している。カリウム摂取が一番良く、研究者達は血圧に及ぼす塩の影響を研究し始めたほぼ同時期にカリウムは血圧を下げることを明らかにしていた。一貫して、ほぼ間違いなく塩論争の両側で、カリウム摂取量を2倍にすることは塩摂取量を半減することと同じほど効果的であることを研究は示してきた。より重要なことに、人種、性別、年齢、地域、他の遺伝要因や生活様式の要因に関係なく、研究されてきたほとんど全ての集団で効果が観察されてきた。

 カリウムに加えて、減量 (一般的に体格指数で測定) や水分補給の増加を含めて他の要因は血圧と高血圧危険率を下げることを示してきた。効果は相互依存的であることをほとんどの研究は示している。つまりこれらのアプローチを組み合わせることはそれぞれ単独による効果よりも有効である。多分、その差はこれらの治療法のどれか一つに固執するまたはどれかと組み合わせることで現われる。実験してきた科学者達が観察してきたように、減塩は挫折感を持つほど難しい。被験者達は、体が要求する塩を得るために無意識に食事を変えるだろう。命は減塩に依存していると医者に言われて積極的に減塩使用と試みている人々でも、政府が勧める制限値内に留まろうと苦闘している。逸話的に言えば、低塩食を維持することを失敗した人々は諦めしかないかもしれない;お手上げで、100歳になるまで生きて苦しむよりもむしろ数年間楽しんで食べる方が良いと宣言する。