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塩苦境:どうして専門家達は塩を全て悪いとし、もっと食べることは命を救うかもしれない

The Salt Fix: Why the Experts Got It All Wrong and How Eating More Might Save Your Life

By Yuandi Li

https://www.chemistryworld.com/より

2018.01.12

 

 科学的コンセンサスに達すると、論争は止まる。しかし、しばしば論争の再燃によって何かが起こる。ある事(ニュートン重力vs相対性理論)は他の事(ワクチンの安定性)よりもずっと正統である。したがって、ジェームス・ディニコラントニオが塩苦境で健康に及ぼす塩の影響に疑問を投げかけた時、彼は栄養科学のアンドリュー・ウェイクフィールドになると脅迫しているか?

 塩は悪者である。それはこれまでにないほどの疑いのない食品健康アドバイスである。それは誰も-両親、医者、政府、WHO、大衆文化-から聞かされてきたことである。しかし、塩苦境で心血管疾患研究科学者でBMJオープウ・ハート誌の准編集者であるディニコラントニオが主張しているところでは、我々は実際にはあまりにも少ない塩しか食べておらず、ガイドラインの許容量を守ろうとすることによって健康を危険に曝すことになる。塩化ナトリウムに対する我々の態度は‘Big Sugar’からの影響と同じように間違った科学に基づいている、と彼は主張している。低塩食(公式なガイドライン摂取量を含む)は、肥満、糖尿病、弱くなった免疫系を含む他の多数の条件と同様に我々が予防しようと努めている心疾患に実質的に導く、と彼は警告している。喉の渇きを飲水で癒すように、減塩に対して戦う代わりに塩欲求を満たすことによって健康を取り戻すことを彼は約束している。基本的に彼のメッセージは欲しいだけ摂取することが健康になる、ということである。

 残念ながら、人生で自由になることはほとんどなく、自分にとってそのような魅力的なマントラ(言葉)は本当であるにはあまりにも良すぎるように思う。埃だらけのジャケットに関する全ての推奨事項は流行の食事に強く関連した個人から来て、著者の主張の一部は陰謀説のように聞こえる。それでもディニコラントニオは広く公開されている研究者で、専門家の自信を持って書いている。彼の主張は強く引用され、かなりの数の専門用語が使われているにもかかわらず、塩苦悩は確かに興味深い読み物である。

 しかし、ほとんどの人々は1000件以上の質問をする時間も才能もなく、その本を‘危険’と呼んでいる主張する反対側の専門家達と共に、多分、塩苦悩についての最も関心のあることは-ウェイクフィールドの悪名高い1998年の論文のように-先ず第一にそれが発表されるべきかどうかである。