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高血圧者だけに減塩に利益があることを研究は示唆

Study Suggests Salt Restriction Only Beneficial in People with Hypertension

By Larry Husten

http://www.cardiobrief.org/より  2016.05.22

 

-減塩するための幅広い努力について多くの疑問が生じてきた;アメリカ心臓協会非難研究

 

 幅広い減塩はほとんどの人々に利益がなく、ある人々については害さえあるかもしれないと言うさらに優れたエビデンスを大規模な新しい解析は提供している。高い塩摂取量でも少数の高血圧者に減塩は有益であるかもしれないことを研究は明らかにした。決して決定的な研究によってではないが、ランセットのオンラインで発表された論文は、全人口的な減塩努力は間違った指導であるかもしれない考えが大きくなっていることを書き加えている。しかし、アメリカ心臓協会は“社会は間違った研究で混乱させられるべきではな”と言って、アメリカ心臓協会が低塩食を支持することによって社会は成立していると言った。

 アメリカ合衆国の平均塩摂取量は8.6 g/dであった。塩摂取量は3.8 g/d以下であることをアメリカ心臓協会は勧めており、一方、他の機関は5.8 g/d以下を勧めている。

 新しい解析は4件の大規模前向き研究に参加した133,000人以上の高血圧者と正常血圧者からのデータを結合させている。塩摂取量は尿試料のナトリウム測定によって推定された。高血圧者と正常血圧者の両方について、7.6 g/d以下の低塩摂取量は心血管疾患や死亡の危険率増加と関係していた。しかし、最高塩摂取量(17.8 g/d以上)で、高血圧者の危険率増加があったが、正常血圧者では危険率増加はなかった。

 “我々のデータは高血圧者の高い塩摂取量を減らすことの重要性を強調しているが、塩摂取量を低いレベルに下げることを支持していない。我々の結果は重要である。減塩は高い塩摂取量の高血圧者を一番の目標としていることをデータは示しているからである。”とマックマスタ―のプレス・リリースで研究筆頭者のアンドリュー・メンテ(マックマスタ―大学)は言った。

 減塩に向けての全人口的な努力は、平均塩摂取量が非常に高い中央アジアまたは中国のような地域でのみ企てられるべきであると著者らは勧めている。

 

データベースは続く

 アメリカ心臓協会を代表して言うと、エリオット・アントマン(ブリンガム婦人病院)は、その結論に沿った研究の方法に協会は強く反対したと言った。

 

   “塩摂取量と心血管疾患との関係の重要な疑問に対する誤った方法論的アプローチはこのごく最近の発表で永続させられていることを見ると失望する。朝一番に採られた一回尿試料の使用は連続24時間尿測定をする黄金基準について良く代表していない。したがって、正に最初から-すなわち、本報告でプールされている研究に取りかかるときで基準となる24時間尿中ナトリウムの信頼できない推奨値である。さらに、プールされた研究に取りかかる時の尿中ナトリウム測定は、研究のその後に続く過程のナトリウム摂取量の信頼できる推定値を提供できることを期待することは非現実的である。したがって、本論文で報告されているナトリウムと結果との関係に我々は信頼を置けない。我々は社会政策をガイドするために本論文の情報を使えない。アメリカ心臓協会はそのような解析で採られたアプローチについての関心事の前の声明を維持しており、全ての情報源について3.8 g/d以下の塩摂取量を勧め続けている。”

 

 アンドリュー・メンテと他の研究著者であるマーチン・オドンネルはアントマンに対して次のような返事を出した:

 

    “社会政策の進展で、大規模な集団研究は一般集団で塩摂取量と健康結果との関係を述べることを要求されている。反復24時間尿収集は個人または小さなグループで塩摂取量を測定するための参考基準であるかもしれないが、その方法は大集団研究について完全に実行できず、議論のあり無効である。集団の塩摂取量を推定するために空腹時の早朝尿の使用は(24時間尿と比較して)信頼できる推定値を提供することを示し、集団の摂取量測定で実行できる方法として主要な医学誌(Lancet, NEJM, JAMA)WHOで受け容れられた。空腹時尿を使用した研究の一般化は後に未完了率が高いことと関係していた24時間尿収集より優れている。集団で危険要因がある一回測定使用は医学研究では一般的である。血圧、糖尿病、コレステロールの重要性の我々の理解における主な進歩は大規模な疫学的研究(例えば、フラミンガム、INTERHEART)でこれらの危険要因の一回測定に基づいてきた。-これらの研究を無視する結果を考えよう!

    全集団の低塩摂取量(3.8 g/d以下)についての勧告値は、反対する研究を論破するために単に試みるよりもむしろ利益の決定的な証拠に基づくべきである。(中程度摂取量と比較して)3.8 g/d以下の塩摂取量が一般集団で最低の心血管疾患率と有意に関係していることを示す研究を我々は知らないが、低塩摂取量の研究で高い危険率を報告している多くの研究(24時間尿収集を使っている研究を含む)を知っている。‘一回’尿測定を使った研究を除いた場合でさえも、これら前の研究のメタアナリシスは最低の心血管疾患危険率と関係しているのは中程度の塩摂取量であることを報告書している。低塩摂取量についての現在の勧告値は小規模の血圧試験から推論された仮定された心血管利益に基づいている。過去6年間に行われた国際研究からの現在のエビデンスは、それらの仮定が間違っているかもしれないことを示唆しており、ガイドラインは最新のエビデンスを反映して更新される必要がある。”